PR

ライフ ライフ

【話の肖像画】国連軍縮担当上級代表(事務次長)・中満泉(56)(11)女性の躍進、日本に必要

前のニュース

2008年、国連に復帰。視察したコンゴ東部で現地の子供たちと
2008年、国連に復帰。視察したコンゴ東部で現地の子供たちと

 〈紛争現場を飛び回る生活を送りながらキャリアを築き、1999年1月にスウェーデンの外交官の夫と結婚。37歳で長女(19)、その5年後に次女(15)を出産し、2女の母親となった。国連本部にあるオフィスには家族の写真や2人の絵の作品などがたくさん飾られている〉

 上の娘はスウェーデンで、下の娘は日本で出産しました。日本とスウェーデンとでは、子育てに対する考え方はかなり違いますね。日本では「3歳までは母親の手元で育てるべきだ」という「3歳児神話」があり、生まれてすぐに保育園にいれると「かわいそうだ」となりますが、スウェーデンでは逆です。育児休業制度が充実しているのでいわゆる乳児保育はないのですが、1歳を超えて保育園に入っていないと「社会性がつかなくてかわいそうだ」「将来苦労するだろう」というふうな見方をするんです。このときに「日本の常識が海外の常識ではない」とすごく感じました。

 今、上の娘は大学2年生、下の娘は高校1年生です。学校の試験勉強をしていなければ怒りますし、本人たちはすごいガミガミ言う母親だと思っているでしょう。ニュージャージー州の自宅からニューヨークの国連本部には車で通勤していて、ニューヨークの学校に通学する子供たちを乗せていくのですが、朝の車内が貴重な親子のコミュニケーションの場となっています。今は下の娘だけとなり、子供は音楽を聴いていて話しかけても「うん」「分かった」しか返ってこないのが寂しいです(笑)。

 子育ては費やす時間ではなく、子供たちに「自分は愛されているのだ」と心の安定感を与えられたらそれだけでよいと思っています。「大好き」と言葉で伝えたり、「にっちもさっちもいかなくなったら、仕事を辞めてあなたの隣にいてもいいのよ」と言ったりしています。「そんな状況にならないようにママはうまく立ち回るけど…」とも言っていますが。娘たちには幸せに暮らしてほしい。願いはそれだけですね。

続きを読む

関連トピックス

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ