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平安京南部の室町小路は運河 道路想定地から遺構

室町小路から出土した直線的に掘削した運河跡=京都市
室町小路から出土した直線的に掘削した運河跡=京都市

 平安京に遷都して間もない9世紀前半に、京都市南区の室町小路(現在の室町通、南北道)想定地から湿地を運河のように直線的に掘削した跡が出土した。運河状遺構の幅は室町小路とほぼ同じで、調査した元興寺文化財研究所(奈良市)は「調査周辺では室町小路はかなりの期間、存在していなかった可能性が高い」と指摘する。

 ホテル建設のため、現在のJR京都駅の南(平安京左京九条三坊九町)を平成29年4月から30年1月にかけて約4300平方メートルを調査した。運河跡は現在の室町通の東隣に設けられた調査地の西端で出土し、さらに室町通の下に続いているとみられる。

 現状で幅約7メートル、深さ0・5-1・3メートル。湿地を掘削して直線的な岸が形成されていた。過去に行われた調査をあわせると、幅は平安京の室町小路と同じ約12メートルと推定されるという。

 掘削の断面や一緒に出た土器などから、平安時代初期の9世紀前半に掘削されたあと、運河か区画などに使われ、同時代中期の10世紀後半に鴨川の洪水で埋まった可能性が高いことがわかった。

 また運河跡の東から同時期の掘っ立て柱の建物跡が8棟分出土した。乾漆箱などの出土遺物や建物の規模などから公的施設の可能性もあり、同研究所は調査地の南隣にあった国の庶民救済施設「施薬院」の関連施設の可能性もあるという。

 平安京の南東、南西部は一般的に都市開発が遅れたところとされ、現在のJR京都駅の東を通る東洞院通(当時の東洞院大路、南北道)も、平安遷都から約400年後の鎌倉時代初期に湿地を埋め立て、造成した跡が出土している。

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