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瓦一筋の山本清一さん 功績伝える座談会 奈良

瓦一筋に生きた山本清一さんの功績をしのぶ座談会=奈良市
瓦一筋に生きた山本清一さんの功績をしのぶ座談会=奈良市
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 奈良の寺院や姫路城の修理に携わり、昨年12月に86歳で亡くなった山本瓦工業(奈良県生駒市)会長、山本清一さんをしのぶイベントが奈良市の奈良公園バスターミナルで開かれた。生前親交のあった僧侶らがエピソードを交じえながら、瓦一筋に生きた山本さんの功績を顕彰。寺院を修理する際に製作した瓦も、同バスターミナルで23日まで展示されている。

 山本さんは山本瓦工業を設立し、瓦葺業に従事。国宝・姫路城の「平成の大修理」では大天守最上層の鯱(しゃち)瓦(がわら)製作に関わった。法隆寺や東大寺、唐招提寺などの修理に力を注いだほか、後進の指導にも尽力。国選定保存技術(本瓦葺)保持者として、業界の発展に大きな功績を残した。

 イベントは、県文化クラスター実行委員会が「平城京復原の軌跡-古代瓦に学ぶ」として開催。薮中五百樹・元興福寺境内管理室長が「目指すは1000年もつ瓦」と題して講演し、山本さんをしのびながら昨年落慶法要を迎えた同寺中金堂の瓦について説明した。

 その後の座談会には、法隆寺の大野玄妙住職、興福寺の森谷英俊貫首、東大寺の狹川普文別当、唐招提寺の西山明彦長老、県ビジターズビューローの中西康博専務理事が参加。進行役は鈴木嘉吉・元奈良国立文化財研究所長(建築史)が務めた。

奈良公園バスターミナルには、山本さんが手がけた瓦も展示されている
奈良公園バスターミナルには、山本さんが手がけた瓦も展示されている
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 中西さんは「(山本さんは)このままでは伝統的技術が消えると嘆いておられた。とんでもない職人がいたことを伝えたい」、狹川さんは「優しくて温かく、仕事への熱意を感じた」とその人柄をしのんだ。

 西山さんは唐招提寺金堂(国宝)の解体修理にまつわる逸話を紹介。山本さんは「平成の鴟尾(しび)」を手がけた際、粘土が均一に乾くよう通常の数倍のスピードで作業に当たったといい「立派に仕上げてもらい、感激した」と話した。

 瓦の展示は、奈良公園バスターミナル東棟1階展示室で。観覧無料。

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