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【聞きたい。】清野由美さん 『人生の諸問題 五十路越え』 明日を生きて行く力に

清野由実さん
清野由実さん
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 コラムニスト、小田嶋隆さんとクリエーティブディレクター、岡康道さん。昭和31年生まれ、高校の同級生コンビが懐かしのテレビや音楽、学生時代のおバカな思い出、折々のトレンドなどを語り合う-日経ビジネス電子版で12年続く連載「人生の諸問題」が、4冊目の本になった。

 連載の発案者、進行役として、「大人になりきれない少年オジサン二人」を愛あるツッコミで牽引(けんいん)しているのがジャーナリストの清野由美さんだ。

 「これはまさに1980年代サブカルチャー。こういう役にも立たない、だらだら対談の中に、いろいろな発想や新しい価値観がある。弁証法の対話編のようで、会話がおもしろおかしく転がっていくのがいい」

 思い出の音楽では「一人電通みたいな人」と評するユーミン(荒井・松任谷由実)に対し、「(当時の自分は)貧乏すぎて聴けないよ」(岡)、「俺らのクリスマスを台無しにした」(小田嶋)など「敵意」むき出しに。高校時代の話では「教科書を家に持って帰るのも、カッコ悪い」(小田嶋)、「言わばダンディズムだよ」(岡)に「誰も見てないってば。メンドくさいなあ」(清野)…。

 「男の人って何か“しゃべりたいボタン”みたいなのがあって、それを押すとペラペラしゃべる。この企画はその実証実験みたい。おもしろくて、ボタン押しまくってます」と、ジャーナリストのノウハウで数々のツッコミがさえる。

 「五十路越え」と題した今回、〈50を過ぎたら、人間、半分うつ〉など衝撃発言もある一方、母校や地元探訪など郷愁もたっぷり。

 「世代を問わず、昔はよかったね、僕たちバカだったけど楽しかったよねといえることは、明日を生きて行くために大事。この本がその材料になれば」

 それにしても、清野さんにあきれられ、叱られてなお両氏はどことなくうれしそう。自分も参加して、清野さんに突っ込まれたくなった。(日経BP・1600円+税)

 三保谷浩輝

【プロフィル】清野由美

 きよの・ゆみ 昭和35年、東京都生まれ。東京女子大卒、慶応大大学院修了。ケンブリッジ大客員研究員、城西国際大大学院非常勤講師。共著書に『新・都市論TOKYO』など。

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