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【話の肖像画】マンガ家・永井豪(74)(10)新しいもの、つくりだす気概

 状況や感情を表現する「ウワァー」など擬音語や擬態語は、海外では「Whooo」など現地の言葉に書き換えられていました。ところが最近は、セリフは翻訳するのですが、(背景の)描き文字は日本語のままがいいというケースも増えてきました。日本のマンガ文化が海外に浸透してきたということでしょう。フランスに行ったとき、「バンド・デシネ(フランス語圏の独自マンガ)を描く気はないか」と質問されたこともあります。チャンスがあれば、やりたいよね。

 《「ハレンチ学園」「デビルマン」など連載を抱えるようになってからは、雑誌の担当編集者と意見がぶつかることもたびたびあったという》

 編集者とやりあって、いつも折れているようではマンガ家はやっていけない。雑誌の要望に自分の意見をどう組み入れていくかが大事。ぶつかることも多いが、年齢を重ねてからは編集者の意見も聞くようにしている。自分の意見に固執するわけではなく、読者と年齢が近い人(編集者)の意見も聞くべきだとね。

 マンガ雑誌は読者アンケートでいつも人気が問われる。年間を通して全然ダメだったときや、読者が作品に飽きていなくなったことも何度かあった。去っていったお客さんを呼び戻そうと、頑張ってきた年月だった。トイレの中で読むことがあるほどSF小説が大好きですが、それだけではなく、推理小説を読んでストーリー展開の参考にしようとしてきた。こういう違う要素もありますよ、と編集者に示すために。何か新しいものをつくりだそうという気概が必要なんです。(聞き手 伊藤洋一)

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