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触法難民、開けぬ未来 仮放免も職に就けず

仮放免中のベトナムからの難民=兵庫県
仮放免中のベトナムからの難民=兵庫県
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 国内には現在、戦争などのため祖国を離れた難民が1万1千人以上定住する。難民の中には罪を犯したことで在留資格を剥奪され、就労許可を得られずに働けないまま日本に留まり続ける人も少なくない。祖国に居場所がない彼らは、強制送還を拒否したことで入国管理局に長期間収容され、仮放免になったとしても社会保障は一切受けられない。在留資格を得るための明確な規定は定められておらず、制度のはざまで苦しむ難民への支援のあり方が問われている。(木下未希)

軽い気持ちで犯罪

 「将来のことを考えると不安でたまらない」

 こう話すのは兵庫県内に住むベトナム国籍の40代男性。ベトナム戦争後の混乱期に家族と離れ、16歳で来日した。日本の難民センターで半年間日本語教育を受けたが、日常会話もままならない状態で卒業した。

 初めて就職した食品工場ではひたすら牛や豚の肉をそいで冷凍する作業を繰り返す日々。指や手首のけがも多く、わずか10カ月で退職した。次に就職した衣服工場も経営不振などで退職。仲間たちと楽しそうに遊ぶ日本の若者を横目にみじめな思いがこみ上げた。

 「遊ぶ金が欲しい」。そんな軽い気持ちで、立ち寄ったスーパーなどで万引を繰り返した。そして警察に捕まり、実刑判決を受け、服役後は政府から強制退去を言い渡された。

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