PR

ライフ ライフ

【北限に挑む~食に託す復興】(下)民家の原生樹を活用してユズ栽培 岩手・陸前高田

■ ■ ■

 ユズの木は収穫しやすいように、大きく成長する前に剪定(せんてい)するのが一般的だ。しかし、一般の民家では脚立が必要な高さまで伸びてしまった木も多い。研究会にとっても、各民家を回りきるには人手が足りないのが現状だった。

 だが、困難な状況を逆手に取った。ユズ狩り体験会を開催して「サポーター」を募ると、毎年県内外から多くの人が訪れるようになり、9トンほど収穫できた年もあった。ユズの売り上げの一部は木の所有者の一部に還元される仕組みで、佐々木さんは「外から来た人に楽しんでもらえて、地域の人の生活の足しにもなる」と強調する。

 当面の目標を「まずは安定生産を目指したい」と語る佐々木さん。研究会では将来的に市内にユズ園を整備する予定だ。震災後も依然として盛り土が目立つ市内に、鮮やかな黄色が映える季節が、もうすぐやってくる。

 この連載は千葉元、塔野岡剛が担当しました。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ