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「皇統が日本社会の安定築く」麗澤大・八木秀次教授 和歌山「正論」懇話会

 それに対し、女系というのは民間人となる血筋。われわれ一般国民のことになる。その女系に天皇への道を拓けば必ず争いが生じる。そのことによって、この安定した日本社会の一番の根幹部分に争いが生じる。

 「皇統」は一系統ではなく、男系による複数の系統が「世襲親王家」として用意されてきた。その時々の天皇の男系が絶えると、別の系統の男系(世襲親王家)が皇位を継承した。

 皇位はあくまで男系で継承されている。ある男系の血筋が途絶えようとしたならば、さかのぼって別の男系で続けるという厳格な原理がある。男系継承という血統原理で決まるがゆえに争いが生じない。それが天皇の天皇たるゆえんで、正統性の根拠といっていい。

 旧宮家の男系男子孫は、「もう一つの皇統」として皇位継承の資格がある。旧宮家の皇籍復帰は、皇室の持続可能性を考える意味で、政府として正式に検討されなければならない。

厳しい国際情勢

 くしくも今の日本は、白村江の戦い当時の緊迫した状況になってきている。中国が、南シナ海に続き東シナ海の覇権を手にしようと、毎日のように尖閣諸島に近づいている。韓国は中国を恐れ、アメリカではなく中国に向こうとしている。

 こうした厳しい国際情勢のなか、祖先が築いてきた国を壊すことなく継承していくには、どうすればいいのか。御代替わりは、日本の国柄を再認識するうえで、最良の機会といえる。

 【プロフィル】八木秀次(やぎ・ひでつぐ) 昭和37年生まれ。早稲田大法学部卒、同大大学院政治学研究科博士後期課程研究指導認定退学。専攻は憲法学。国家や教育、歴史、皇室などについて幅広い言論執筆活動を行い、内閣官房・教育再生実行会議有識者委員などを務める。

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