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「皇統が日本社会の安定築く」麗澤大・八木秀次教授 和歌山「正論」懇話会

 また、平成29年2月の57歳のお誕生日を前にしたご会見では「飢饉(ききん)や疫病の流行に心を痛められた後奈良天皇が写経された般若心経(はんにゃしんぎょう)の奥書には『私は民の父母として、徳を行き渡らせることができず、心を痛めている』旨の天皇の思いが記されておりました。私自身、こうした先人のなさりようを心にとどめ、国民を思い…」と語っておられる。新天皇は、歴代天皇にならい、「民の父母」であることを自覚されている。

 日本の社会が安定し、持続性があるのは、天皇を戴(いただ)く国家体制だからこそ。皇位が126代も続いていることが、それを何より示している。

 社会の安定は、日本人の勤勉や努力を尊ぶ国民性にも影響している。大きな戦乱が起き、社会が乱れるのであれば、中国や朝鮮のように人をだます方がよいという風潮になっていく。

 日本では、権力争いはあったが、歴史上、天皇の地位を脅かす権力者は存在しなかった。天皇は、ときの権力者を認証する立場にあった。「権力」と「権威」の分離といえるだろう。

 その結果、勤勉や努力を尊ぶという国民性が育まれた。普段あまり意識しないことではあるが、天皇の存在がこの日本社会をこれだけ安定させてきたということになる。

男系での継承を一貫

 その皇室の持続性が危うくなっている。現在、皇位の継承権者は高齢の常陸宮様を除き事実上2人。悠仁親王の時代には皇族がいなくなるのではないかと心配されている。

 そこで一つの考え方として、「女性天皇」、それから女性天皇と皇族でない夫との間に生まれたお子様が継承される「女系天皇」、内親王の方が結婚しても皇族に残るという「女性宮家」の創設が検討されている。

 しかし、皇位継承には確立した原理がある。それは初代以来一貫する男系での継承だ。男系とは、父方だけをさかのぼれば皇室と血のつながりがあること。今に至る126代の天皇は例外なく初代以来の男系の血を継承している。

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