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女流6冠の里見香奈 強さの源は「群を抜く研究熱心さ」

将棋の「第1期ヒューリック杯清麗戦五番勝負」第3局で甲斐智美女流五段に勝利し、初の女流6冠を達成した里見香奈新清麗。感想戦で対局を振り返った=7日午後6時26分、金沢市(安元雄太撮影)
将棋の「第1期ヒューリック杯清麗戦五番勝負」第3局で甲斐智美女流五段に勝利し、初の女流6冠を達成した里見香奈新清麗。感想戦で対局を振り返った=7日午後6時26分、金沢市(安元雄太撮影)
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 「人一倍の研究熱心さ」-。史上初の女流6冠を手にした里見香奈新清麗(27)の強さについて、近しい棋士らの分析だ。女流トップへの道を上り続け、一時は女流とは別制度での「棋士」も目指したが挫折、調子を落とした。だがひたむきな努力で逆境を乗り越え、大きな花を咲かせようとしている。

 デビュー以来、女流の記録を次々と打ち立ててきた里見さんは平成23年、「もっと強くなりたい」と、棋士を養成する「奨励会」に入会した。女性初の棋士誕生かと注目を集めたが、体調不良による休場もあり、最後の関門「三段リーグ」に臨んだものの昨年3月、26歳の年齢制限を迎え退会となった。

 里見さんをよく知る畠山鎮(まもる)七段(50)は「本人には脱力感やショックもあった」と振り返る。昨年6月には女流王位を失い、女流4冠に後退した。

 しかしその後、気持ちが切り替えられたのか、多くの棋士が「伸び伸びと指せるようになった」と声をそろえる。今年2月まで女流棋戦で14連勝。6月には女流王位を奪還し3度目となる女流5冠に返り咲いた。同月、男性棋士に4連勝し女流最多記録を更新した。

 里見さんをここまで強くしたのは群を抜いた勉強量だ。かつて、「二十歳を過ぎると化粧をするのが一般的ですが、私は身だしなみには気を使わない。他に時間を使うくらいなら将棋に時間を割きたい」と話していたほど、ひたすら研究に打ち込んできた。

 奨励会は退会したが、もうひとつの棋士への道である、棋士編入試験の挑戦権獲得のチャンスも近づいている。研究仲間でもある稲葉陽(あきら)八段(31)は「男性棋士との対局もいい内容で勝っている。可能性は十分あると思う」と話している。(中島高幸)

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