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ブラジル大統領、アマゾン火災の支援めぐりマクロン氏と不和

 【ワシントン=住井亨介】世界最大の熱帯雨林がある南米アマゾン地域の火災で、対応に消極的だったブラジルのボルソナロ大統領が、軍を投入した消火活動など対策に本腰を入れ始めた。ただ、8月の先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)で議論された国際支援の受け入れをめぐっては、フランスのマクロン大統領との間で確執が表面化。両首脳の不和が消火活動にも影響しかねない状況になっている。

 フランスで開かれたG7サミットでは、アマゾン森林火災の消火支援のため2000万ドル(約21億円)を拠出することが表明された。

 しかしボルソナロ氏は、支援の受け取りに消極的な姿勢をとっている。温暖化対策に熱心なマクロン氏が、ボルソナロ氏は温暖化対策を実行していない「嘘つき」だと批判したことに反発しているためで、マクロン氏が発言を撤回しない限り支援を受け入れない考えを示した。

 直後に大統領報道官が、使途をブラジルが決定することを条件に支援を受け入れる-と修正したが、関係は修復されていない。そもそもボルソナロ政権は、先進国がアマゾン開発に批判的なのはブラジルの経済発展を阻害するためだとみており、他国からの“干渉”への不信感は根強い。

 また、ロイター通信は米国家安全保障会議(NSC)のマーキー報道官の話として、米国はG7の支援拠出に賛成しておらず、ブラジルに直接支援を行うと報じており、G7側にも足並みの乱れが出ている。

 一方でボルソナロ氏は、自身に友好的な国からの支援の受け入れには前向きだ。ロイターなどによると、英国から1000万ポンド(約13億円)の支援を受けたほか、消火活動のため航空機を提供するというチリ、イスラエルの申し出を受け入れた。

 自身と同様に気候変動に懐疑的なトランプ米大統領からは「ボルソナロ氏は火災に懸命に取り組んでいる。米国は完全に支援する」とツイッターで激励され、「ありがとう、大統領。消火活動は成功している」と応じた。マクロン氏への態度とは違いが際立っている。

 ブラジル国立宇宙研究所(INPE)によると、今年1月1日から8月29日までの同国全体の森林火災は約8万7千件で、前年同期比の76%増。ボルソナロ氏は、9月6日にコロンビアで開催されるアマゾン近接諸国の緊急首脳会議で国際的な連携を協議する。

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