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あいちトリエンナーレ 芸術監督・津田大介氏が語る企画中止の全貌

国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で企画展「表現の不自由展・その後」が中止となった問題の会見で、記者の質問に答える芸術監督でジャーナリストの津田大介氏=2日午後、東京・丸の内の日本外国特派員協会(酒巻俊介撮影)
国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で企画展「表現の不自由展・その後」が中止となった問題の会見で、記者の質問に答える芸術監督でジャーナリストの津田大介氏=2日午後、東京・丸の内の日本外国特派員協会(酒巻俊介撮影)

 愛知県で開催されている国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」が中止になった問題で、芸術監督を務めるジャーナリストの津田大介氏が2日、東京都千代田区の日本外国特派員協会で記者会見した。津田氏は、企画展が取りやめになった大きな原因について、「職員の疲弊」を挙げ、政治家の圧力を否定。自身の責任問題については言及しなかった。

 芸術祭は8月1日に開幕したが、企画展に元慰安婦を象徴する「平和の少女像」や、昭和天皇の肖像を燃やすような映像が出品され、問題となった。実行委員会事務局に対する脅迫も寄せられ、同月3日で企画展の展示は取りやめとなった。愛知県はその後、検証委員会を設置し、中止に至った経緯などについて調査を進めている。

 2日の会見冒頭、津田氏は「検証委員会が立ち上がってヒアリングの最中で、調査していることに関してはしゃべれること、しゃべれないことがある」と説明。その後、企画展に興味を持った理由や、展示取りやめを決断した経緯を語った。

 説明によると、津田氏は平成27年冬に東京都内で開かれた「表現の不自由展」を見学。「公立美術館など非常に公共性の高い場所で展示が不許可になった、あるいは展示が撤去された作品を、撤去された理由とともに展示するというコンセプトの展示だった。一観客として訪れ、強い感銘を受けた」という。その後、あいちトリエンナーレ2019の芸術監督となって不自由展の開催を「やりたい」と考え、30年5月に開催を提案した。

 ところが、展示内容が明らかになると、名古屋市の河村たかし市長らが批判。実行委の事務局には、抗議の電話が殺到した。津田氏は「8月1日から事務局には抗議のメール、そして抗議の電話、かなり強い口調、脅迫のような電話が集中して、(事務局は)事実上のパンク状態になった」と当時の様子を説明。「2日の早朝には事務局にガソリンテロを予告する脅迫のファクスも届いた。そうしたこともあって、『このままでは円滑な運営が非常に困難である』と、(愛知県の)大村(秀章)知事が判断し、僕もそれに同意して3日で表現の不自由展を中止するという判断をした」と話した。

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