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【話の肖像画】マンガ家・永井豪(73)(2)夢から生まれた「手天童子」

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永井豪氏(酒巻俊介撮影)
永井豪氏(酒巻俊介撮影)

 《男ばかりの5人兄弟の四男だ。父の仕事の都合で6歳で東京へ引っ越すまで、石川県輪島市で過ごした》

 4、5歳のころ、旧制四高(現金沢大学)で寮生活を送っていた長兄が夏休みなどで輪島に帰ってくるとき、赤本とよばれたマンガを買ってきてくれたんです。「メトロポリス」や「ファウスト」など手塚治虫さんの作品。分厚い「拳銃天使」を弟が、僕は地球編と宇宙編で2冊あった「ロストワールド」を選んだ。自分では読めないから、兄たちに読んでもらい、夢中になって聞いていた。絵本と違ってドラマがあって、登場人物が実際に生きているようで、新しい文化に触れた感覚でした。家では「少年画報」の前身である「冒険活劇文庫」をとっていて、「黄金バット」(永松健夫)や「地球SOS」(小松崎茂)が掲載されていた。「地球SOS」は攻めてくる宇宙人に、日本と米国が協力して戦うという絵物語。戦争が終わり、“米国は敵じゃない”ということだったんでしょうか。

 終戦の年の生まれなので、子供のときには戦争のことは何度となく聞かされた。手塚先生も戦争をテーマにした作品を多く描いている。“人間は戦争を繰り返す生き物。戦いをエスカレートさせれば、人類は滅びますよ”というテーマがあった。読者の心に残るものを描けば、作品としても長く残ると思います。

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