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六本木ヒルズで上映イベント ブリューゲルの世界に没入

ベルギー王立美術館での展示風景 Bruegel-BoxPhoto:Olivier Anbergen - I Love Light (C)Royal Museums of Fine Arts of Belgium,Brussels
ベルギー王立美術館での展示風景 Bruegel-BoxPhoto:Olivier Anbergen - I Love Light (C)Royal Museums of Fine Arts of Belgium,Brussels
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 超高解像度のデジタル画像が、美術の理解を深める上で、もたらす恩恵は大きい。16世紀フランドル(現ベルギーなど)の画家、ピーテル・ブリューゲル(1525/30~69年)のめくるめく絵画世界を、巨大な3面スクリーンで堪能する上映イベント「見たことがないブリューゲル」が10日から16日まで、東京・六本木ヒルズの「ヒルズカフェ/スペース」で行われる。

 ブリューゲル研究の第一人者、森洋子・明治大名誉教授が企画・監修。3年前からブリュッセルのベルギー王立美術館で公開している高精細な映像作品(計12分)に日本語字幕を入れたもので、「反逆天使の転落」(1562年、ベルギー王立美術館蔵)、「ネーデルラントの諺(ことわざ)」(1559年、ベルリンの国立絵画館蔵)、「洗礼者聖ヨハネの説教」(1566年、個人蔵)の主要3作品を紹介する。いずれもブリューゲルらしい、群衆を描く巧みな構図が光る作品だ。

 新約聖書の「ヨハネの黙示録」に基づく「反逆天使の転落」では、神の怒りに触れ天から追放された堕天使たちが悪の化身となり、地獄にうごめくさまをこれでもかと描き尽くしている。人間や動物、魚介類、爬虫類(はちゅうるい)、昆虫から楽器や道具まで、ありとあらゆるパーツを組み合わせた奇怪な生き物たちだ。奇想を描いた先人の画家、ヒエロニムス・ボス(1450年頃~1516年)の影響も多分に感じられるが、ブリューゲルの方がよりユーモラスで親しみやすい。

 「新大陸に生息するナマケモノやアルマジロをいち早く描き入れたり、オスマントルコの剣や武具でその脅威を表したりと、ブリューゲルが当時の人文主義者らの間で流行した博物学的知識を有し、人々の関心に応えている点も見逃せない」と森さんは指摘する。

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