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新習慣「おやすみナイトブラ」で心地よい眠りを やわらかい肌ざわりでバストの動きをサポート

ウイング「おやすみナイトブラ」デザイナー・飯田華帆さん
ウイング「おやすみナイトブラ」デザイナー・飯田華帆さん
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 最近、夜寝るときに着用するブラジャーが注目を集めている。インターネットで検索してみると、様々な機能を謳ったアイテムが並ぶ。そこで、大手下着メーカー、ワコールが手掛け、発売から5年で累計26万枚を売り上げたウイングの「おやすみナイトブラ」のデザイナー、飯田華帆さんに話を聞いた。「『おやすみナイトブラ』は就寝時のバストのサポートに特化し、心地よい睡眠を得られるアイテムとして開発を進めました」と語る飯田さん。「おやすみナイトブラ」誕生の舞台裏に迫った。

寝るときに「昼用ブラ着用」が3割 快適な睡眠の妨げに

--“寝るときもブラジャーを!”という新商品開発が始まったきっかけは?

 寝るとき用ブラの開発に着手したのは2004年です。人間科学研究所にて心地よい眠りをサポートするナイトウェア「睡眠科学」シリーズの展開で、女性の睡眠に関するリサーチを行ったことがきっかけでした。

--「昼用ブラを着けて眠る女性が全体の3割」という記事を私も過去に読んだ記憶があります。

 調査結果がニュースになった時ですね。実は寝ているときと、起きているときのからだは、行動的にも生理的にも全く異なります。ですが、当時そのことは広く知られていなかったため、「昼用ブラを着用してバストをサポートする」という発想になった方が、意外と多かったのだと思います。

--確かに、寝る体勢はバストが無防備でどうにか支えたいという発想には共感できる気がします。

 そうですね。ですが、起きているときに着用するワイヤーブラは、立って重力の影響を受けている状態でバストがきれいにみえるよう設計されています。ですから、就寝時の仰向けや横向きになったバストのサポートに対応できないことは明白です。

仰向け寝(左)と横向き寝(右)で就寝した場合のバストの流れ方を解説
仰向け寝(左)と横向き寝(右)で就寝した場合のバストの流れ方を解説
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--図で動きを見ると納得です(笑)。では、就寝時の昼用ブラの着用率が「3割」という数字は、就寝時の寝るとき用ブラの開発に直結するほど多いと感じる結果だったんですね。

 割合よりも、私たちが注目したのは着用理由です。夜に昼用ブラを着用する理由として、圧倒的に多かったのは「バストの形が崩れそうだから支えたい」でした。なかには、「寝返りのたびにバストが揺れて寝苦しい」という意見もありました。一方で、昼用ブラを着用して眠ることで、「ワイヤーが当たって痛い」や「しめつけられて窮屈に感じる」など、快適な睡眠を阻害されていると感じている方も非常に多かったのです。

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 「3割」という数字は、就寝時にバストを支えたいと感じる人と、昼用ブラの着用によって心地よい眠りを妨げられている人の存在を浮き彫りにしてくれました。そこで、ワコール人間科学研究所は、就寝時も適切な位置でバストをキープできる寝るとき用ブラの開発に着手し、心地よい睡眠を得られるアイテムとして2004年に「ナイトアップブラ」(ワコール)、14年に「おやすみナイトブラ」(ウイング)が弊社から誕生しました。

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やさしい肌ざわりとバストのサポートを両立 心地よさを追求

--先発商品の「ナイトアップブラ」と「おやすみナイトブラ」にはどのような違いがあるのでしょうか?

 「ナイトアップブラ」の最大のメリットである「就寝時のバストを安定させる設計」をそのまま継承し、肌あたり、肌ざわり、しめつけからの解放を突き詰めたブラが「おやすみナイトブラ」です。大きな違いは、縫製面を極力少なくする「編み立て成型」の採用です。

--編み立て成型とはどんなものですか? そのメリットは?

 継ぎ目を極力作らない縫製が編み立て成型です。直接肌が触れるブラジャーの内側をフラットにすることで、肌のストレスを軽減できることが大きな利点です。ですが、就寝時のバストをサポートする機能を、編み立て成型で実現するのが最大の難関で、開発に1年を要しました。

開発当時の制作秘話を明かす飯田さん
開発当時の制作秘話を明かす飯田さん
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--就寝時のバストを支えると同時に、肌へのストレスを軽減する。この両立を編み立て成型で作り上げることが最大の壁だったわけですね

 そうです。寝返りをうったときのバストの動きに追随しながら、からだをしめつけないようにするため、思い切り伸びる箇所と、伸びを抑えてしっかり支える「伸縮性のパワー強度」の変化が必要でした。ですが、当時はまだ編み立て成型でパワーの変化を実現する技術がありませんでした。電話やメールだけでは細かいことを伝えることは不可能で、担当者は熊本県の工場に何度も足を運び、技術者と話し合いを重ねました。

--試着させていただきましたが、カップ部分の薄くフワッとやわらかい着用感はとても独特ですね。

 生地自体の品質面の開発も、とても重要でした。肌の一部になるようなフィット感を実現させるために、生地はとてもやわらかく薄いものを使用したいと考え、就寝用として本当に適している素材、肌ざわりを求め、使用する糸から探しました。薄く、やわらかく、軽く、それでいて洗濯の強度に耐えられ、伸び縮みの負荷がかかっても破れない、伸縮性に優れた素材でなければなりません。肌ざわりを最優先に、強度とどうバランスを取るかがカギとなりました。

カップ部分の生地は薄さとやわらかさに加え、伸縮性もある
カップ部分の生地は薄さとやわらかさに加え、伸縮性もある
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--ほかにも工夫はありますか?

 ネックとアームホール部分に、この商品のために独自開発したパイピングテープをあしらっています。ある程度パワーがないと動くバストを正しい位置に引き上げられないのですが、パワーを加え過ぎると圧迫して心地よい睡眠を妨げてしまいます。編み立て成型と生地の品質に加えて、このオリジナルのパイピングテープの組み合わせで、絶妙なバランスが保たれています。

独自開発されたパイピングテープ
独自開発されたパイピングテープ
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発売から5年で26万枚 就寝時は「おやすみナイトブラ」定着へ

--2014年の発売以降、ブレイクを感じたのはいつごろでしょう?

 実は、どこかでグンと売り上げが伸びたということはなく、発売当初から現在まで、着実に売り上げを伸ばしてきた商品なんです。店頭で実際に手にとって、肌ざわりの良さや伸縮性などを確かめられて、ご購入いただいているのだと思います。一見、スポーツブラと形状は似ていますが、着用感はまるで違います。開発当初に思い描いた以上の完成度を実現できたと思っています。

→「おやすみナイトブラ」の詳細はこちら

「おやすみナイトブラ」のデザインバリエーション(※一部)
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--寝るとき用ブラを利用した睡眠は、心地よい睡眠へと直結しているといった利用者の声はあったのでしょうか?

 2007年に、「就寝時に寝るとき用ブラを着けずに寝る人」を対象とし、寝るとき用ブラを着けて就寝した場合と着けずに就寝した場合のアンケート調査を実施したことがあるんです。その結果、何も着けずに就寝したよりも、寝るとき用ブラを着けて寝た方が「心地よく眠れた」と回答した人が、全体の67%でした。「着けると気持ちよく胸をホールドしてくれるので、寝返りにもついてきて安定した」という声も挙がっており、約7割もの方が就寝時に寝るとき用ブラを着けた方が心地よい眠りを体感していただけたのだと実感しています。

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--就寝時に寝るとき用ブラを着用する習慣が定着しそうですね

 快適な睡眠が日々の生活でとても重要だということはみなさんご存知だと思います。だからこそ、心地よい眠りにつながるアイテム選びに目を向けてほしいと思います。寝るとき用ブラはまだまだ浸透しているとはいえませんが、バストが安定していれば心地よく眠れます。心身を健康にする新習慣として、定着してほしいと思っています。

 9月3日は「睡眠の日」。睡眠時のバストの動きで、快適な睡眠を妨げられた経験がある人は少なくないはずだ。「おやすみナイトブラ」をぜひ試してみてほしい。

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※「おやすみナイトブラ」、「ナイトアップブラ」、「睡眠科学」は株式会社ワコールの登録商標です

(提供:株式会社ワコール)

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