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「グローバル化は1番」 ラグビー日本代表、過去最多の海外出身者

ラグビー日本代表発表の記者会見で質問に答えるジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ=29日午後、東京都千代田区のホテル
ラグビー日本代表発表の記者会見で質問に答えるジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ=29日午後、東京都千代田区のホテル
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 29日に発表されたワールドカップ(W杯)日本大会の登録メンバーたち。31人中、外国出身者は過去最多の15人となった。多様化が進むチームが一丸となり、初の8強入りを目指す。

 「日本のラグビーにはこれから先も外国人が絶対にいる。多分、世間はそれを理解してくれている」。8月18日。日本代表合宿のために北海道網走市に来たリーチ・マイケルは穏やかな表情で語った。

 国籍が違っても、36カ月継続して居住するなどの条件を満たせば代表資格が得られるのがラグビーだ。

 リーチが日本代表として初めて出場した2011年W杯は海外出身選手が10人。「外国人が多い」という不満の声はいやでも耳に入ってきた。その後、日本国籍を取得したが、14年4月、代表主将に指名されると「『外国人』が主将になったらファンはどう思うんだろう」と思い悩んだ。

 だが、15年W杯が雰囲気を変えた。「史上最大の番狂わせ」と称された南アフリカ戦を含む歴史的3勝とともに、日本出身選手と肩を組んで君が代を歌い、ピッチ上で献身的にプレーする彼らの姿は日本人の心を打った。

 主将として迎える2度目のW杯に向け、リーチは海外出身選手に日本を理解してもらう努力を惜しまない。合宿先には侍の精神の象徴として赤い鎧兜(よろいかぶと)を持ち込んだ。7月の宮崎合宿では日向市の神社を訪れ、君が代の歌詞に用いられている「さざれ石」の前で国歌を歌い上げた。

 新たに代表入りした選手も、積極的に日本文化を理解しようと試みた。合宿中、南アフリカ出身のピーター・ラブスカフニと豪州出身のジェームス・ムーアは、動画投稿サイト「ユーチューブ」でローマ字の字幕が出る君が代の映像を見ながら歌の練習を重ねた。

 調和を大切にする半面、厳しさが足りない-。日本代表の特徴をかつてはそう指摘していたリーチだが、率直にものを言う海外出身選手の影響で、現在のチームは協調性を保ちつつ、互いに問題点を指摘し合う人間関係が形成されたと感じている。「これから日本は(これまで以上に)外国人と仕事をしなければいけない時期が来る。スポーツでちゃんとできているところを見せたい」。過去最多15人の海外出身選手が日の丸を背負って戦う日本開催のW杯は、見事な融合と進化を遂げたチームの強さを示す最高の舞台となる。(奥村信哉)

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