PR

ライフ ライフ

【健康カフェ】(159)隠れ内臓肥満 BMIは正常でもおなか回りが…

 メタボ健診が始まった頃に、「おなか回りなどなぜ測られなければならないのか」と、不平不満を口にする人はたくさんいました。さすがに最近では、あまりいなくなりましたが、腹囲の値が大きいことがどんな意味を持つか知らない人は少なくないようです。

 私のクリニックに高血圧で通院する60代前半の女性患者さんは軽度の脂質異常もありますが、体格指数(BMI)は23と正常範囲で、肥満とされているわけではありません。ただ腹囲が90センチ近くあり、そのことを指摘されるのが苦になっているようです。「なぜ腹囲を測らないといけないのかしら」とこぼしていました。

 メタボリック症候群とは内臓脂肪症候群とも呼ばれ、おなかの内臓周りに脂肪がつくことが動脈硬化を引き起こすという考えに基づいています。通常、肥満であるかどうかはBMIで判定し、日本を含むアジア人では25以上を肥満としています。一方、メタボリック症候群では腹部肥満があるかどうかが重視され、腹囲が大きいことに加え、血圧・血糖・脂質のうち2つに異常があると該当することになります。

 米国で約15万人の閉経後女性を対象に、BMI・腹囲と死亡率の関係を調べた研究結果が今年7月に米国の医学雑誌に発表されました。その結果は、同じ正常BMIでも、腹囲が正常な人に比べ、腹部肥満の人は全死亡率が31%高く、逆に高BMIで正常腹囲の人は9%低くなっていました。正常BMIで腹部肥満の人は、ともに正常な人に比べ心血管病とがんの死亡率もそれぞれ25%と20%高くなっていました。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ