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【話の肖像画】ファーストリテイリング会長兼社長・柳井正(70)(9)

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社長復帰について記者会見する柳井氏。玉塚元一氏(右)はわずか3年弱で社長の座を退いた=平成17年7月14日、東京・日本橋兜町
社長復帰について記者会見する柳井氏。玉塚元一氏(右)はわずか3年弱で社長の座を退いた=平成17年7月14日、東京・日本橋兜町

■「社内大学」で人材育成

 〈平成14年11月、当時、副社長だった玉塚元一氏を社長に就任させ、自身は会長に就いた。著書『成功は一日で捨て去れ』(新潮社)などで当時を振り返っている〉

 玉塚君は10年12月に入社したが、もともと日本IBMにいてサプライチェーン・マネジメントの営業で当社を訪問したのが入社のきっかけでした。

 当時、副社長だった沢田貴司君に社長への就任を断られた後の選択でした。沢田君は自分で会社を一から立ち上げたいということで、14年5月末に副社長を退任し、代わりに玉塚君が6月1日から副社長に就任しました。

 その5カ月後、40歳の玉塚君を中心にした若い経営者チームの体制がスタートしました。実は僕自身はずっと以前から、50歳を過ぎたら会長になろうと考えていました。そこで53歳のとき、玉塚君に社長を譲りました。

 〈ところが、3年後の17年に「緊急避難的措置」として社長に復帰し、会長兼社長となった〉

 玉塚君は同年配の若い経営チームのメンバーを引っ張っていけそうだし、チャレンジ精神が旺盛だと思ってバトンタッチしたのですが、彼の人柄や育ちの良さのせいか意外と安定成長志向でした。突っ込んでいかなければいけないようなチャンスに、思い切って挑戦しなかったりした。大型店であるユニクロプラスの出店戦略、広告コピーの出し方などで、僕と意見の食い違いもありました。

 玉塚君と何度も話し合った結果、彼に社長を引いてもらい、同時に取締役も辞任することになりました。

 〈その後、持ち株会社に移行して委任型執行役員制を採用し、社外から人材の招請も続けた。そして、ユニクロを理解した経営幹部を育てようと「社内大学」をつくり、人材の育成に注力している〉

 優秀な人間がどんどん出てきています。後継者については、グローバルに世界各国で事業をしているということは、各国でひとつの会社をつくり、その国を代表する会社にならないといけません。

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