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【AYA世代の日々 がんとともに生きる】(6)患者になっても自分らしく トキメクジャパン社長・塩崎良子さん

 ただ、闘病中は社会から取り残され、私らしさがなくなっていくようでした。派手でカラフルな服が好きだったのに、治療中は「いかにも患者」という格好。脱毛した頭を隠すために地味なケア帽子をかぶり、前開きの患者用病衣。爪がはがれたので、靴は上履きのような形のケアシューズ。鏡を見ると、そこには、かつて入院していたときの祖母とそっくりの姿が映っていた。自分を表すものが病気になっていました。

 介護ケア用品はデザインの選択肢がないんです。柄があっても水玉やチェックなどファンシーなものばかり。アパレルで働いていたからこそ、疑問を持ちました。自分でケア帽子を作ったり、海外の商品を取り寄せたりもしました。

 ◆人生を作るもの

 再び起業するきっかけとなったのは、主治医のすすめで、乳がん患者のファッションショーをプロデュースしたことです。華やかなドレスを借り、本格的なショーを目指しました。

 ショーの後、モデルを務めた患者さんの表情は自信があふれていた。洋服は自分らしさの表現です。そして、自分らしさはささいなことでできている。好きなものを食べたり、好きな服を着たり。でも病気になると衣食住で選べるものが少なくなってしまうんです。

 ファッション分野での起業を決め、28年に会社を設立。ケア介護ブランド「KISS MY LIFE(キス マイ ライフ)」をスタートしました。病院やインターネットで販売しています。コンセプトは、「フレンチ・トレンド・ビンテージ」。カラフルで上品な世界観を表現しました。

 バンダナを巻いているように見えるケア帽子は、かぶって結わくだけでおしゃれに見えます。ブラックやカーキは普段の服装にも合わせやすいと人気です。機能性や快適性も追求し、パジャマにもなるガウンは袖口が広く、点滴のチューブを通せる仕様です。

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