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【話の肖像画】ファーストリテイリング会長兼社長・柳井正(70)(6)デジタルを使いこなす

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「有明プロジェクト」では働き方を一新するため、社内に読書スペースを設けた=東京都江東区
「有明プロジェクト」では働き方を一新するため、社内に読書スペースを設けた=東京都江東区

 〈次世代をにらんだ企業改革「有明プロジェクト」を進めている。その一つが、ITを駆使して、世界中の生産工場、倉庫、店舗がシームレスに(継ぎ目なく)つながるサプライチェーン構築という「物流革命」だ〉

 取り組んでいる有明プロジェクトの推進で見えてきた大きな成果の一つが、物流改革です。日本を代表する物流機器メーカーのダイフク社との協業により、プロジェクト始動から2年もたたずに、最新の自動化機器・システムを有明倉庫に導入することができました。

 有明倉庫は、ユニクロのインターネット通販専用の自動化倉庫として、昨年秋からフル稼働しています。ファーストリテイリンググループの物流改革の幕開けです。すべての商品にICタグを導入しているため、有明倉庫での商品の搬入、仕分け、商品の取り出し、検品などの作業プロセスはほぼ無人で行うことができます。注文から1時間内で商品発送し、繁忙期の人手不足による配送遅延問題も解決されました。今後3年間くらいで合計1千億円程度の投資を行い、将来的には世界中のファーストリテイリングの拠点に自動化倉庫を導入したいと考えています。

 〈インターネット販売の開始は平成12年にさかのぼる。背景にはフリース販売の予想を超える大成功があった〉

 主にアウトドア用などに1万円や2万円で販売されていたフリースを、カジュアル衣料にして価格も1900円にしました。大成功し、12年の秋冬は、1200万枚の目標を2600万枚販売しました。色も51色をそろえました。店舗によっては全色の商品を並べることができません。そこで、ネットで全色を取りそろえて販売しようということにしました。

 〈昭和63年にはPOS(販売時点情報管理)システムをいち早く導入するなど、IT投資を続けてきた〉

 デジタルを世界一使いこなせる会社になろうと思っています。デジタルが入ったら、会社がガラッと変わると思っている人もいるが、そんなことはない。ダメな会社はやはりダメですよ。そうではなくて、デジタルの技術を本当にうまく使いこなし、より良い会社になることが大事です。コミュニケーションの方法や仕事のプロセスなど、すべてを組み替えないといけない。

 〈毎年元旦には、全社員に向けて10を超える世界の主要言語で電子メールを送り課題を共有している〉

 今年は「働き方を変えていこう。スマートフォンやITなど道具はすでにそろっているから、後はいかにそれらを使って実践していくかだ」というようなことを書きました。全ての仕事を変えないと。だから、明日の仕事を今日しよう。明日と思うことは今日できるんだと。スマートフォンのおかげで、日常生活が超情報化社会になった。第5世代(5G)移動通信システムもやって来る。あらゆるものに半導体やインターネットがくっつく。そのうち、人間の脳にも半導体がつくようになったりしてね。(聞き手 吉村英輝)

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