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将棋界勢力図1年で塗り替え 「棋王」以外顔ぶれ一新

 山崎隆之八段(38)は「強豪が集まる番勝負で勝ち続けることがそれだけ難しいということです」と説明する。大阪商業大アミューズメント産業研究所の主任研究員、古作登さん(56)も「今は棋戦が増え、全ての棋戦で調子を維持するのは難しい。強い棋士にある程度タイトルが集まる」と話す。ちなみに、現在タイトル保持者の5人は「研究熱心で努力家タイプ」と古作さんは見ている。非常に粘り強く、「相手のミスを誘発するような粘る技術も際立つ」という。

▲世代交代の波△

 「苦戦を覚悟していたが、大変な将棋だった。短期間で引きずり降ろされないようにしたい」

 今年7月、第90期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負で、前棋聖の豊島を3勝1敗で破り、初の棋聖を獲得した渡辺が振り返る。

 渡辺は、現在のタイトル保持者の中では最年長。1年前は、竜王を保持していた羽生、王将だった久保利明九段(43)という40代のベテランがいたが、いずれも失冠している。「ここ5年ぐらい、先輩よりも年下との大勝負が増えた」と渡辺。若手が力をつけていることを実感。世代交代の波は確実に押し寄せている。

 40代には、体力的な問題もある。アマチュア棋戦で活躍している古作さんは、多いときには1日に3局対局するが、3局目は体力的に非常にきついと感じている。「トップ棋士が勝ち上がってタイトル戦に出場するとなると、地方への移動もあり、オフがない。年齢を重ねるごとにきつくなるはず」と思いやった。

▲40代木村九段の奮闘△

 といっても、40代もまだまだ手ごわい。今期のタイトル戦などを見ると、活躍がめざましいのは、渡辺、豊島、初タイトルを手にし王座戦の挑戦権も獲得した永瀬に、木村一基九段(46)も加わる。

 木村は王位戦では豊島に挑戦中で、現在、1勝2敗。今年度のタイトル戦の挑戦者としては最高齢だ。7度目のタイトル挑戦となり、初タイトル獲得なるか注目されている。

 日本将棋連盟常務理事の井上慶太九段(55)は「渡辺棋聖や豊島二冠、調子を上げている永瀬叡王を中心に少しずつ世代交代が進むのでしょうが、40代の木村九段の頑張りも見どころ。まだまだ分かりません」と話した。

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