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全国戦没者慰霊祭 3世代で参列 佐野幸宏君(9)「ひいおじいちゃんの気持ち知りたい」

 小学校ではまだ戦争について習っていない。だが、終戦前後を描いた映画「火垂るの墓」を見ているし、戦争の本を読もうとしたこともあった。当時のことを理解するのは難しい。それでも「僕は戦争を知らないけれど、食べ物がなかったり、住むところがなかったり、大変だったんだろうな」と思いをはせる。

 宏之さんは今年3月、フィリピンを訪れ、鎮魂の祈りをささげてきた。「戦争がなければ父もいただろうし、私の人生も変わっていたかな。父の愛を受けたかった」と漏らす。生まれた翌年に亡くなった父との思い出がないことに、さみしさを覚えてきたという。

 今回、宏之さんが幸宏君を追悼式に誘った。「3世代で参列できたことは幸せでした。戦争は絶対に風化させてはいけない。怖いものだということを息子、孫にもずっと伝えていきたい」。遺族が高齢化する中、平和への思いを家族に託した。

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