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【本郷和人の日本史ナナメ読み】困った講演依頼(下)牧野氏転封「玉突き人事」の結果?

 それを念頭に置くと、おお、牧野氏が大胡を離れるのもこの時ではありませんか! しかも新領地は越後。幕府は姫路に本多→竜野に小笠原、中津に細川→日出(ひじ)に木下、山形に鳥居→新庄に戸沢・鶴岡に酒井など、縁戚の大名家を近隣に配置することがあります。これはそれと同じで、牧野氏は酒井家に引っ張られるかたちで加増・国替えが実現したのではないか。まあ新解釈というには正直「なに? それだけ?」ですが、このあたりを膨らませて講演の責務を果たしてきた次第です。

 次回は9月5日に掲載します。

 ■家康の祖母、華陽院(けよういん) はじめ三河国刈谷城城主・水野忠政に嫁いで水野忠重や於大(おだい)の方(かた)(家康の生母)ら3男1女を産む。その後、岡崎城の松平清康の妻となり、娘を産んだ。これが酒井忠次の妻となった臼井殿である。ただし、年齢の考証から、華陽院と清康の婚姻はあり得ないと主張する学者もいる。

【プロフィル】本郷和人(ほんごう・かずと) 東大史料編纂所教授。昭和35年、東京都生まれ。東大文学部卒。博士(文学)。専門は日本中世史。

『怪しい戦国史』
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