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【Dr.國井のSDG考~置き去りにしない社会を目指して(2)】(下)ゲスト・勝間和代氏 日本はすでに移民大国になった 

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医師の國井修氏(左)と評論家の勝間和代氏(酒巻俊介撮影)
医師の國井修氏(左)と評論家の勝間和代氏(酒巻俊介撮影)
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 「世界エイズ・結核・マラリア対策基金(通称・グローバルファンド、GF)」の戦略・投資・効果局長を務める医師の國井修氏が、誰も置き去りにしない社会について会いたいゲストと対談する企画の2回目は、評論家の勝間和代さんを招いた。(下)では、移民や教育など日本の課題について語り合った。

 國井 この間、欧州数カ国の出張ですべてウーバーを使ったのですが、なんと運転手のすべてがソマリア人でした。ソマリアからの多くの難民・移民が欧米に住んでいる。特にロンドンにはイスラム教徒の難民・移民が多く、新生児につけた名前のトップがモハメッドだったという2017年の調査結果もあります。近年、欧米で移民を危機と感じて排除する動きがある中、融合や調和をどう考えていくか悩みますね。

 勝間 経済学的にいうと、移民はマイナスでもプラスでもないんです。移民が来たからといって賃金は一気に下がらないし、税金を納めてくれることを考えると国の財政もいってこいです。問題は住民の文化資本に対する心情です。そこだけはぶつかります。

 國井 東京に出張で来るたびに驚くのですが、ホテルの掃除、コンビニの従業員など最近はほとんどが外国人ですね。この前、コンビニで宅配便を送ったんですが、ネパール人の店員さんが漢字をきれいに書いていました。

 勝間 コンビニの時給を1000円として、1000円で雇える日本人と1000円で雇える外国人留学生とどちらが優秀かというと、圧倒的に外国人留学生に軍配があがるんです。日本人は時給1000円であんな激務はしません。

 國井 やる気もありますよね。昔、途上国のスラム街で研究をしたことがあるんです。貧しいかわいそうな人たちと思っていたら、「自分の暮らしに満足している」が80%もいた。田舎の人たちが町で一旗あげようと上昇志向だったからです。かたや先進国のスラムは、社会からドロップアウトした人たちが多く、希望を失っていた。

 勝間 パーセンテージを絞って移民を受け入れているのがカナダですね。融合できる一定範囲で受け入れる。ただ、そうすると優秀な人しか受け入れられなくなるので、人道的にどうかということにもなります。

 國井 OECDの報告によると、日本はすでに世界有数の移民大国となっているようです。ある意味では外国人なしではやっていけない。これに合わせてさまざまな対策が必要ですね。

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