PR

ライフ ライフ

【話の肖像画】バレエダンサー・熊川哲也(47)(9)ベートーヴェンと激闘

 「第九」の創作に取りかかる前、バレエダンサーになって初めて大けがをして、「ダンサーとして二度と舞台に立てないかもしれない」「これからカンパニーはどうなるのか」という底知れぬ不安で押しつぶされそうになっていました。自分が置かれた状況と、聴覚を失ったベートーヴェンの姿とが重なってみえた時期でもありました。作品づくりは、絶望の淵に立たされていた自分の支えになっていた気がします。

 「クレオパトラ」の作品をつくったときもそうですが、音楽を聴いた瞬間、頭の中に構想が自然と湧き上がり、聴いただけで自然に台本ができあがってしまう瞬間があります。自分の場合、それをわざわざ書き留めたりはせず、スタッフを集めて、場面とストーリーを弾丸トークのように次々と披露することで具現化していきます。自画自賛になりますが、バレエ「ベートーヴェン 第九」は良い作品となったと思います。(聞き手 水沼啓子)

次のニュース

関連トピックス

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ