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【話の肖像画】バレエダンサー・熊川哲也(47)(8)「日本らしさ」新作に

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 〈Kバレエ カンパニー設立20周年を記念して、プッチーニの名作オペラ「蝶々夫人」を題材とした新作の全幕バレエ「マダム・バタフライ」(9月27~29日、10月10~14日)が上演される〉

 自分自身の中でまずパッションが生まれて作品づくりがスタートすることもありますが、「マダム・バタフライ」は制作チームの中で自然と湧き上がってきました。来年、東京五輪が開催されるということもあり、何か日本人の愛国心や団結心のようなものを表現できたらという思いもありました。

 どうやってバレエで日本らしさを出すか-。原作や史実を忠実に再現すべきか-。そこを突き詰めて考えると迷宮入りして、バレエからかけ離れたものになってしまいます。クラシックバレエは少し手の動きを変えるだけで、民族舞踊っぽくなったり、オリエンタルな雰囲気になるので、そのあたりをうまく振りつけに取り入れています。

 〈オペラ「蝶々夫人」では、米国海軍士官ピンカートンと結婚した日本人女性、蝶々(バタフライ)の悲劇が描かれている。熊川版「マダム・バタフライ」にはピンカートンのアメリカ時代やバタフライをどう見初めたかなど、オペラには登場しない場面がオリジナルのストーリーに沿って描かれている〉

 一人の女性が背負った運命や15歳の少女が女性へ、母親へと成長していく姿、そして日本人が持っている謙譲の美徳を、どうバレエで表現するかを考えました。僕はちょうど団塊ジュニアの世代で、父や祖父の世代の価値観も分かるし、若い世代の気持ちも分かります。僕は15歳で英国に行って外国の文化や習慣に接したので、バタフライ(蝶々)がわざわざキリスト教に改宗してまで米国人のもとに嫁いだ気持ちも何となく理解できます。

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