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【本ナビ+1】キャスター・タレント・ホラン千秋 より生きやすい社会求めて

ホラン千秋さん
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■『僕が夫に出会うまで』七崎良輔著(文芸春秋・1300円+税)

 今から3年ほど前に東京・築地本願寺で同性パートナーとの結婚式を挙げ、性的少数者(LGBT)のためのウエディングプランニング会社も設立した。そんな著者がゲイとして人知れず味わった苦難の日々と幸せをつかむまでの歩みをつづったエッセーだ。

 アニメのセーラームーンが大好きな少年だった著者は小学校では教師や友達の無理解な言葉に傷つき、思春期には同性愛者であることを押し隠し、告白できないまま失恋を繰り返す。本当の自分を知ってもらうことすらかなわず自己否定を重ねていく姿は切ない。でも、20歳のころに周囲にゲイであることをカミングアウト(このときの母親の複雑な反応には胸をえぐられる)した著者は最愛のパートナーとも出会い、幸せをつかみとる。幾多の困難にもめげずに光を求めて行動する著者の筆致は明るく、読者の気持ちも前向きにしてくれる。

 〈自分をゲイだって認めた時は、自分を失敗作だと受けとめているような気持ちになったよ。でも、ゲイだから家族をつくれないと思ってしまうような社会が良くないだけでしょ? 失敗作は僕らじゃない。社会がまだ、未完成なだけなんだよ〉。著者が友人に語ったそんな言葉が印象に残っている。

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