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【話の肖像画】バレエダンサー・熊川哲也(47)(3)先生も手を焼く「悪ガキ」

 祖父はバレエ留学させるために資金集めに走ってくれましたし、母も朝から晩までパートをして費用を捻出してくれました。学校側は最初から本気で退学させるつもりはなかったのかもしれませんが、親心でお灸(きゅう)を据えたのだと思います。

 〈英国に渡って8カ月後、ロイヤル・バレエ学校代表の一人としてロシアの名門ワガノワ・バレエ・スクール創立250年祭に参加し、マリインスキー劇場で踊った。その後、アッパークラス3年に進級すると、奨学金も支給されるようになっていた〉

 学校側が僕を評価してくれたのだと思います。ただ最終学年になると、もうこの学校で学ぶものは何もないと勘違いをし始めていました。当時、技術を身につけることが学ぶことだと思っていましたから。

 今思い起こせば、もっと学ぶべきことはたくさんあったのですが、当時は気付かず、技術的な一面から自分の踊りはもうプロのレベルに達しているという過剰な自信も芽生えていました。(聞き手 水沼啓子)

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