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雄の求愛避ける? ヒグマ出没の国営公園、29日再開へ 札幌

国営滝野すずらん丘陵公園のカメラで撮影された2頭のヒグマ。親子とみられる=9日午後6時50分ごろ、札幌市(国土交通省札幌開発建設部提供)
国営滝野すずらん丘陵公園のカメラで撮影された2頭のヒグマ。親子とみられる=9日午後6時50分ごろ、札幌市(国土交通省札幌開発建設部提供)
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 ヒグマの親子が出没し、閉園中の「国営滝野すずらん丘陵公園」(札幌市)が、29日から営業を再開する見込みとなった。有識者らのクマ対策会議で園外に出たと判断した。母グマが高さ約3メートルの外周柵を越えて侵入したとみられるため、開園までに電気柵を追加する。有識者は母グマが雄の求愛を避け、柵で囲われた園内に逃げ込んだ可能性があると指摘している。

 年間約60万人が訪れる同公園は、敷地約4平方キロメートルを柵で囲み、安全にキャンプや森林散策ができるよう整備されている。だが、園内にいないはずのヒグマがセンサーカメラで確認され、5日から閉園。カメラを増設するとともに、ヒグマの踏み跡やフキを食べた痕跡などを確認していた。

 「柵の最も高い所の外側にある有刺鉄線で、クマの毛1本が採取された。母グマがここを乗り越えて園内に入ったと推測される」

 公園を管理する国土交通省札幌開発建設部は、ヒグマの侵入経路とみられる場所を報道陣に公開し、こう説明した。親子とみられる2頭のうち、子グマは少し離れた場所で柵の下の穴から入ったとみられ、園内で一緒にいる様子が9日に撮影された。

センサーカメラがとらえたヒグマ。親子とみられ、母グマが園内に入っている=7月4日午後7時ごろ、札幌市南区(国土交通省札幌開発建設部提供)
センサーカメラがとらえたヒグマ。親子とみられ、母グマが園内に入っている=7月4日午後7時ごろ、札幌市南区(国土交通省札幌開発建設部提供)
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 だが、15日を最後に新しい痕跡が見つかっておらず、20日には柵を越えて園外に出たとみられる足跡なども見つかったという。ヒグマはいないとみた札幌開発建設部は25日、関係機関と有識者で構成するクマ対策会議を開き、29日に開園する方針を決めた。

 出席したNPO法人EnVision(エンビジョン)環境保全事務所の早稲田宏一氏は、6月に園外で撮影された画像に雄が写っている点を指摘。「6~7月の繁殖期は大きな雄が雌を追い回し、子供を殺す場合がある。雌が柵を越えて逃げ込んだ可能性がある」との見方を示した。

 北海道立総合研究機構環境科学研究センターの間野勉・自然環境部長は「クマの生態からみると自然なことで、異常事態ではない」と述べた。同公園では、クマの匂いを察知する訓練を受けた犬なども活用し、最終確認を行っている。(寺田理恵)

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