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【THE INTERVIEW】タレント・壇蜜さん 死との距離感問い直して

大学病院では解剖助手の経験も。「遺体処理を怖いと思ったことはない」(寺河内美奈撮影)
大学病院では解剖助手の経験も。「遺体処理を怖いと思ったことはない」(寺河内美奈撮影)
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□『死とエロスの旅』(集英社・1800円+税)

■家訓は「40歳まで生きる」 その後は…

 ドラマや映画などで妖艶(ようえん)な姿を見せる一方、淡い毒舌をこめたエッセーや小説でクスリと笑わせる-。マルチな才能を持つ壇蜜さん(38)が海外3カ国の市井の人々の死生観などを探り、『死とエロスの旅』(集英社)にまとめた。そこに暗さはなく、誰もが避けられない死への距離感を縮めてくれる。

 「どこも初めての訪問国だったが、死が生のすぐ近くにあることは共通していた。宗教が死生観に影響を与えているのでは」

 NHKBSで今年1月まで3回放映されたネパール、メキシコ、タイへの旅行記の番組を書籍化した。ただ番組内では時間的制約があるため、今作では番組では明かされなかった「実は…」というヒソヒソ話を盛り込んだ。

 ヒンズー教徒が多いネパールでは、重篤な病気で手の施しようがない人が連れてこられる「死を待つ者の家」があり、最期を家族と過ごしていた。国民の約9割がカトリックのメキシコでは、骸骨の姿をして街を練り歩く死者の祭りが年に1度開催される。

 訪問国を歩きながら「日本人は死と距離を置きすぎているのかもしれない」。そう思った壇蜜さんは芸能界に入る前、遺体と向き合う仕事をしていた。大学卒業後、調理師専門学校で学び和菓子工場で働いたが、身近な人の死をきっかけに葬儀関連の学校へ通うことに。2年間通ってエンバーマー(遺体衛生保全士)の民間資格を取得。実習で爪のなかの掃除をしたり、血液とホルマリン溶液を入れ替えたりした。その後は大学病院で解剖助手として、遺体の腹部を縫ったりしていたという。

 「ご遺体の処置をしていて、怖いと思ったことはない。高校生くらいから(エンバーマーに関する)漫画などを読んで、大丈夫という予感はあった。ただ、母親に葬儀の学校に入ることを言ったら怒られましたけどね。『あなたがやらなくてもいい』と」

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