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【エンタメよもやま話】独裁者トランプと習近平が変える米中の教育現場

2017年11月9日、北京の人民大会堂で習近平国家主席(左)と首脳会談を行ったドナルド・トランプ米大統領。国内の教育に関する考え方は似たもの同士かも…(AP)
2017年11月9日、北京の人民大会堂で習近平国家主席(左)と首脳会談を行ったドナルド・トランプ米大統領。国内の教育に関する考え方は似たもの同士かも…(AP)

 今週ご紹介するエンターテインメントは、激しい貿易戦争を展開中の米国と中国に関するお話です。

 ドナルド・トランプ米大統領(73)=保守・共和党=と中国の習近平国家主席(66)。世界の覇権をめぐって軍事、経済、IT(情報技術)・宇宙開発と、さまざまな分野で対決する2人ですが、最近、この2人、実は似たもの同士なのではないかと思うようになりました。

 2人とも、自身の権力基盤を強化するため、国内の教育施策について、ほぼ同じような方針を後押ししていたからです。今回の本コラムでは、その件についてご説明します。

■「神がトランプ大統領就任を希望した…」

 まずは米。今年の1月23日付の米紙USAトゥディや5月8日付のワシントン・ポスト(いずれも電子版)などが報じていますが、米ではここ数年、授業で聖書について教える公立学校が増えているのです。

 まず2017年6月、ケンタッキー州のマット・ベビン知事=保守・共和党=が、州内の公立学校で聖書の授業を始めることを認める法案に署名しました。地元のテレビ局、WDRB-TVによると、この法案の可決で、地元の教育委員会が、米国の歴史の中で聖書が果たした役割を生徒に理解してもらうための授業(選択科目)を設けることができるようになりました。

 ベビン知事は州庁舎での式典で地元メディアなどに対し「学校において、この選択授業を選択肢に加えてほしくないという人々はクレイジーだ。これを米の全ての州、そして全ての国民はなぜ受け入れないのだろう」と問いかけました。

 また、同州のD・J・ジョンソン元下院議員(保守・共和党)は「聖書は独立宣言やその他の米国史における重要文書の発展の基礎である」と述べ、この法案の可決を支持しました。法案には、賛成の声が多かったようで、実際、州議会、上院で通過。6月28日から発効されました。

 人口約3億2700万人の約8割がキリスト教徒という米国なので「法案通って当たり前やん」と思ったら大間違い。実は米国では1963年、最高裁判所が、公立学校で聖書を朗読させることは政教分離の原則に違反するとの判決を下しているのです。そのため、言論の自由を守る活動を続けるNGO(非政府組織)、米自由人権協会(ACLU)のケンタッキー州の支部では、聖書の授業がどのように行われるかについて懸念を表明しました。

 メディアキャンペーンといった戦略プロモーションの責任者、ケイト・ミラー氏は前述のWDRB-TVの取材に対し「この授業は表面的には違憲に見えないかもしれないが、実際は違憲になる可能性がある」と明言。「教師が授業で教えるのはキリスト教に関する学問であり、布教や伝道活動を行わせてはならない」と警告しました。

(次ページ)全米に拡大、「神がトランプ大統領を希望した」…中国では

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