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【日本人の心 楠木正成を読み解く】第3章 維新回天の原動力(1)正成に傾倒 志士と思い共有

頼山陽の詩が添えられた「楠公画像」(清荒神清澄寺・鉄斎美術館蔵)
頼山陽の詩が添えられた「楠公画像」(清荒神清澄寺・鉄斎美術館蔵)
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 〈策を帷幄(いあく)に運(めぐ)らし。王政新(あらた)を布(し)く。忠憤義膽(ちゅうふんぎたん)。千古一人〉

 楠木正成(くすのき・まさしげ)を描いた肖像画『楠公像』には、後醍醐天皇のために死力を尽くした比類のない忠義の心をたたえる漢詩が添えられている。画の作者は、近代文人画の巨匠として知られる富岡鉄斎(とみおか・てっさい)(1836~1924年)である。

 江戸幕末に生まれた鉄斎は若いころ、尊皇の志を抱き、正成ら南朝の忠臣の肖像画を繰り返し描いた。別の『楠公画像』では、金剛山麓の建水分(たけみくまり)神社(大阪府千早赤阪村)に祭られた像をもとに正成を表し、江戸時代後期の儒学者、頼山陽(らいさんよう)の『楠河州(くすのきかしゅう)の墳に謁(えっ)す』という詩を録している。さらに作品には正成、正行(まさつら)父子をとらえた『楠公訓子(くんし)図』などがあるほか、『楠妣庵(なんぴあん)図』は正成の妻、久子が戦死者らの菩提(ぼだい)を弔ったという草庵をしのんだ作品だ。

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