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【暮らし替えの道しるべ】(36)今の住まいを写真に残す

 50年以上前にカメラ好きの父が撮ってくれた、古い実家の玄関前でパイナップルを抱えて満面の笑みをした私の写真が見つかりました。私が小学生のころに、その実家は建て替えられましたが、記憶に鮮明に残っているのは立て替え前の実家の風景。どんな造りだったのでしょう。

 門扉を入ると、左側には井戸。夏になるとポンプで水をため大きなスイカを冷やし、口から種を飛ばしながら食べた暑い夏の縁側。格子の玄関の引き戸を開けると、飾り棚には親に怒られながらおしゃべりに夢中になったダイヤル式の黒電話-。住まいの記憶は暮らしの中で起きたさまざまな日常とともに残っているものです。そんな写真も撮っておけばよかったと今になって思っています。

 引っ越しのときは、家財を出したり、新居で荷物の整理があったりで、なかなか住まいの写真を撮ることができません。お天気のいい日を選んで、玄関先で家族一緒に写真を撮る記念日を作ってみてはいかがでしょうか? 家族だけでなく、家全体の写真も撮ります。次に玄関、そして一部屋ずつ、そこを使っている家族と一緒に写真を撮ります。

 子供の成長とともに暮らしは変わっていきます。その日常の風景を切り取って残しておきたいのです。住まいが変わるたびに、いつも目にしている普段の暮らしを写真に収めてください。一冊のポケットアルバムにすることで、住まいとともに歩んだ特別な家族写真になるはずです。

 50年後。時代が変わって、普段の暮らしもどのように変わっているか分かりませんが、そのときにきっと、今の住まいと家族の写真を見たいと思うのです。(日本ホームステージング協会 代表理事 杉之原冨士子)

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