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認知症の人が輝ける場に 28日、大阪に拠点オープン

認知症の人と家族の会が認知症の方々の集う場所をオープン。現地の部屋に集まり関係者らがオープンに向けて話し合いが行われる=17日、大阪天王寺区(前川純一郎撮影)
認知症の人と家族の会が認知症の方々の集う場所をオープン。現地の部屋に集まり関係者らがオープンに向けて話し合いが行われる=17日、大阪天王寺区(前川純一郎撮影)

 認知症初期の人が社会にかかわりながら地域で暮らす拠点にしようと、大阪市は28日、天王寺区のマンションに事業所「ゆっくりの部屋」をオープンさせる。認知症の人も非常勤スタッフとして、同じ認知症に悩む人の相談業務などに携わる施設で、自治体がこうした常設の拠点を設置するのは珍しいという。

 運営を担うのは、公益社団法人「認知症の人と家族の会」大阪府支部。マンション1階にある2LDK(約60平方メートル)の居室を改装し、認知症の人や家族が自由に集える場所にする。認知症の人たちにも非常勤スタッフとして働いてもらい、当事者による「ピアサポーター」として認知症と診断された人からの相談に応じる予定だ。

 また、来所した人が持ち寄った本でつくる「いきいき認知症まちライブラリー」も開設。認知症の当事者や家族の体験本をメインに、寄付した人が本にメッセージを添え、借りる人と互いに本を通じてつながる場をめざす。

 約5年前に夫(74)が認知症になった大阪市内の女性(66)は「診断された直後、夫と一緒に行ける場所がなかった。いつでも集まれるこんな場所があったら家族も助かると思います」と語る。

 認知症の人と一緒に地域の親子が利用できる「子ども食堂」を開いたり、地域のフリーマーケットに出店したりする計画もある。「認知症の人と家族の会」府支部代表で、事業所の責任者を務める西川勝さん(62)は「認知症になっても居場所はある。『認知症になったら不自由だ』という世間の考えを変えたい」と話している。

 誰でも来所可。予約不要、無料。31日以降の開所は午前11時~午後5時(日曜は午後1時~7時)、定休日は月、火曜、第1・3日曜と祝日。問い合わせは同事業所(080・9800・6880)。(加納裕子)

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