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世界一忙しい日本の先生 部活、生徒指導…本業以外が負担に

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 日本の先生は世界で一番忙しい-。経済協力開発機構(OECD)が6月にまとめた世界の小中学校教員の勤務実態調査でも明らかになった、教員の長時間労働。生徒指導や部活動、会議の資料作りといった授業以外の負担が重くのしかかり、知識や専門性を高めるための時間が十分に確保できない。教員たちは、過酷な現実にさらされていた。

■電話相談に3時間

 「起きられない児童を毎朝迎えに行っていた。教員の仕事の範囲を超えていたと思います」

 大阪市立小の教員だった40代の女性はこうため息をついた。以前担任をしていた学級に、母子ともに朝起きられない家庭があった。毎朝家庭訪問して起こし、食事や着替えを促して一緒に登校。遅刻をすれば学級運営に支障が出るので必死だった。「虐待など、行政や警察が介入するほどの問題を抱えるわけではない。そんな家庭は、学校がサポートせざるを得ない」と実情を打ち明ける。

 さらに、放課後は校内のさまざまな行事の準備に追われる。会議が多く、資料作りなどの事務も膨大だ。そこへ追い打ちをかけるように保護者からの電話相談が、ときには3時間を超えることも。「1人でこなせる負担を超えていた。定時に帰れることはまずなかったが、それでも教材研究には手が回らなかった」

 OECDが公表した48カ国・地域の中学校と15カ国・地域の小学校の調査では、日本の教員の1週間あたりの勤務時間は中学校が56時間、小学校が54・4時間といずれも最長だった。

 特に中学校の教員の事務業務に費やす時間は平均の2倍以上と長く、逆に知識や専門性を高めるための職能開発に充てた時間は平均を下回った。大阪大大学院の中沢渉教授(教育社会学)は「職務分担が明確で教科指導に特化できる欧米の教員と違い、日本は生徒指導や部活動、保護者対応など仕事の範囲が広すぎる」と指摘する。

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