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直木賞・大島真寿美さん「笑えって言われて笑えるものでも…」

「渦 妹背山婦女庭訓 魂結び」で直木賞を受賞した大島真寿美さん=7月17日、東京都千代田区(鴨川一也撮影)
「渦 妹背山婦女庭訓 魂結び」で直木賞を受賞した大島真寿美さん=7月17日、東京都千代田区(鴨川一也撮影)

 「渦 妹背山婦女庭訓 魂結び」(文芸春秋)で直木三十五賞に決まった大島真寿美さん。17日夜、帝国ホテル(東京都千代田区)で行われた記者会見には、黒い五分丈袖のカットソーとダークグレーのスカート姿で臨んだ。

 --まず今のお気持ちを

 「びっくりしています。あまり実感がない感じです」

 --候補がすべて女性だったことに何か感想は

 「特に。たまたまそうだったんだろうなと思っていたくらいです」

 --講評で「大阪弁の語り口」が評価されたが、名古屋出身なのにあの語り口を生み出すにあたって苦労は

 「あまり苦労しないで書けちゃったんですけど、ただバランスが完全に関西弁にすぎちゃうと読みにくくなるし、そのバランスをとることだけは注意しました。あとはそんなに。間違ってると校閲の人が直してくれますし」

 --関西出身者が読んでも自然だと

 「うれしいです」

 --受賞を機に、これからどんなふうに書いていくのか

 「ただ淡々と書いてきているので、これからも淡々と書いていけたらなと思います」

 --書きたいテーマはありますか

 「『渦』の道頓堀、浄瑠璃の世界をもうちょっと書きたいな、というのはあります」

 --浄瑠璃の世界を書こうと思ったのは

 「浄瑠璃というか、文楽に行き当たったのは、(浄瑠璃の演目の)『妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)』を書こう、書けると進めていった先に、文楽があり近松半二がいた、という感じです」

 --文楽に対する思い、感謝などは

 「文楽は本当に素晴らしい芸術と思うし、これからも次の世代にちゃんと残していかなければならないので、みなさんに見ていただけるといいな、って。それを広報する手助けになればいいな、と思います」

 --自身として、書きながら虚実の世界の『渦』に巻き込まれる感じはあったか

 「ありました」

 --それはどんな感じでしたか

 「楽しくて至福になる感じですかね」

 --会見前の写真撮影のとき、「笑顔を」と言われても唇をきゅっと引きしめていたが、何か思いがあったのか

 「ないですけど、そんなに笑えって言われて笑えるものでもありませんよね」

 --主人公の半二にとっての正三のような、同世代のライバルはいるか

 「それはいません」

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