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芥川賞に今村夏子さん「むらさきのスカートの女」、直木賞に大島真寿美さん「渦 妹背山婦女庭訓 魂結び」

直木賞を受賞した大島真寿美さん(左)と芥川賞を受賞した今村夏子さん
直木賞を受賞した大島真寿美さん(左)と芥川賞を受賞した今村夏子さん
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 第161回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が17日、東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれ、芥川賞は今村夏子さん(39)の「むらさきのスカートの女」(小説トリッパー春号)に、直木賞は大島真寿美さん(56)の「渦 妹背山(いもせやま)婦女庭訓(おんなていきん) 魂結(たまむす)び」(文芸春秋)にそれぞれ決まった。

 芥川賞受賞作は、近所で「むらさきのスカートの女」と呼ばれている有名人の友達になりたいと願う女性「わたし」が主人公。同じ職場で働くように画策するなど、狂気とも紙一重の「わたし」の孤独な追跡と観察の日々がユーモアを交えて描かれる。

 今村さんは昭和55年、広島市生まれ。大阪の大学を卒業後、菓子工場などのアルバイトを転々とした。平成22年に「あたらしい娘」(「こちらあみ子」に改題)が太宰治賞を受けてデビュー。翌23年に、同作を収めた単行本「こちらあみ子」で三島由紀夫賞。29年に「あひる」で河合隼雄物語賞、「星の子」で野間文芸新人賞をそれぞれ受けた。芥川賞候補は3回目。

 芥川賞選考委員の小川洋子さんは「いるのかいないのか分からない不思議な存在を鏡にして、それに写る自分を描くという構造が成功している。(今村さんは)狂気を突き抜けた先にある哀れさを描ける人」と評した。

 一方、直木賞受賞作は、芝居小屋が立ち並ぶ江戸期の大坂・道頓堀が舞台。「妹背山婦女庭訓」などの名作を生み出した浄瑠璃作者、近松半二(1725~83年)の生涯を通して、文楽の魅力を浮き彫りにする時代小説。

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