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【THE INTERVIEW】作家・小川洋子さん 言葉のない所にも広い世界 『ゴリラの森、言葉の海』

作家、小川洋子さん。「ゴリラを通して人間社会の問題を考えることができました」(永田直也撮影)
作家、小川洋子さん。「ゴリラを通して人間社会の問題を考えることができました」(永田直也撮影)
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 ■霊長類学者の京大総長と「1対1の講義」

 日常と虚構の境界を独特の筆致で描く小説が、国内外で高い評価を受ける作家、小川洋子さん(57)。このほど刊行した『ゴリラの森、言葉の海』は、霊長類学者の京大総長、山極寿一(やまぎわ・じゅいち)さん(67)との異色の対談本だ。

 2人は、平成25年に創設された河合隼雄物語賞・学芸賞の選考会で初対面。小川さんの「ゴリラやアフリカについてのお話をもっと聞きたい」との希望から、公開討論や屋久島、京大の研究室などで対談の場が持たれた。「ぜいたくな1対1の講義でした。ゴリラという言葉を持たない動物の生態を知ることで人間が見え、言葉を紡ぐ作家としても大きな意味があった」という。

                   ◇

 もともと、犬や文鳥を飼うなど動物好きだが、「ただかわいいというのではなくて、なぜ人間は言葉をしゃべるんだろう、その謎がいつも自分の中にあって、しゃべらない彼らがすごく気になるのです」。ヒト科に属し、人間に近い存在だが、言葉を持たないゴリラも興味の対象だ。

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