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誤嚥を防ぐとろみ付き飲料自販機、介護施設向けも展開へ

 アペックスでは10月、施設などで使用できる2リットルの大型サーバーも展開する予定。こちらも要望に合わせて8種類の飲料を準備することができる。

 アペックスの担当者は「災害時でも避難所などにとろみ付き飲料があれば、嚥下障害を持つ高齢者も安心できる」と話し、災害時の活用方法も検討していくとしている。

■飲み込む意識と筋力向上で予防

 嚥下障害のため、気管に飲食物などが入ってしまうことをきっかけに発症する誤嚥性肺炎。厚生労働省の平成30年人口動態統計月報年計によると、誤嚥性肺炎の死因順位は7位となっている。

 東京都健康安全研究センターによると、昭和54年には423人ほどだった誤嚥性肺炎による死者数は平成28年には3万8650人にまで増加。2030年には12万9000人程度にまで急上昇すると予測している。日本歯科大口腔(こうくう)リハビリテーション多摩クリニックの菊谷武院長は「とろみ剤など対応策は普及しているが、それを追い越すほどに高齢者が増えている」とする。

 誤嚥性肺炎の起因となる嚥下障害について、菊谷院長は原因として、気管に蓋をして飲食物の侵入を防ぐ喉頭蓋の「気管に蓋をするタイミングのズレ」「蓋をするための筋力の低下」の2つを挙げる。

 タイミングが合わない場合は「意識して飲み込むことが大切」という。また、上手に飲み込むためには、まず歯できちんと食べ物をかみ砕く必要があるため、歯を磨き大切にすることが第一歩となる。

 筋力が低下している場合は口を最大限に開き、その状態を10秒保持する運動などによって嚥下機能を鍛えることができる。

 菊谷院長は「筋力は30歳をピークに1年で1%低下するといわれている。つまり70歳だと40%も低下していることになる。嚥下機能の衰えは60歳ごろから意識した方がいいだろう」と警鐘を鳴らしている。

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