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【話の肖像画】チベット難民の医師・西蔵ツワン(67)(12)故郷への思いと教訓

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法王ダライ・ラマ14世(中央)を訪問した西蔵ツワンさん夫妻=2013年2月、インド北部ダラムサラ
法王ダライ・ラマ14世(中央)を訪問した西蔵ツワンさん夫妻=2013年2月、インド北部ダラムサラ

 〈インドにあるチベット難民キャンプの支援を続ける一方、中国チベット自治区にある故郷シガツェには1962年に亡命してから一度も帰ったことがない〉

 6~7年前に訪ねようとしたのですが中国当局の許可が下りませんでした。旅の手配を依頼した旅行会社によると、私の名前を出したとたん怒られたそうです。私も67歳。子供の将来を心配して87年に帰化し、生来のツワン・ユーゲルから改名しましたが、チベットを意味する「西蔵」を名字としたのは故郷を大切に思っているからです。元気なうちに医師として地元に貢献できればと願っています。

 〈チベット自治区では2008年3月にラサで大規模な抗議行動が起き、亡命政府は中国の治安部隊の制圧により「約130人の死亡を確認」した。一方で中国国営新華社通信は「騒乱による死者は市民が18人、警察官が1人」と報道。実態の把握が難しくなっている〉

 その後も僧侶による抗議の焼身自殺が続き、今では学校など公共の場でチベット語を使えなくなったと聞いています。でも、病院で患者さんが「つらい」とか「しんどい」と訴えるとしたら、母語で話す方が負担が軽いと思いませんか。チベット民族がチベット語で診療を受けられる病院、そのためにチベット語で医療サービスを提供できる人材を育てる大学を作るのが最後の夢です。

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