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【彰往考来 新時代のヒストリア】人類の未来とAIの歴史 松原仁・はこだて未来大学教授(6)

 そうやって人間のように賢くなったAIがよいのか、多少気は利かなくても杓子(しゃくし)定規に「決められたルールは全部守って間違ったことは絶対しません」といったAIがよいのか。ケース・バイ・ケースでしょう。将来、家庭に入るようなAI搭載のロボットは、人間の1千分の1しか間違えないのであれば、直観に秀でた気の利くロボットのほうが付き合いやすいでしょうね。

トロッコ問題の解

 〈AIの能力については否定的な見方もある。たとえば、「多数の人の命を助けるためならば、少数の人を犠牲にしてもよいのか」という倫理問題をテーマにした思考実験「トロッコ問題」。「AIには解けない」とする声は多い。また、数学的観点から「人間と同等の知能をもったAIが開発されることはないし、シンギュラリティ(AIが人類の知能・知性を超える『技術的特異点』)の到来はない」と断言する識者もいる〉

 トロッコ問題は講演の質疑応答などのさいによく聞かれます。この問題は多数を助けるために1人を犠牲にするのか、といった側面だけでなく、その1人がもし自分の恋人や家族だったらどうするのか、という複雑な側面をもっています。

 だから人間も解くことはできない。そんな難問をAIに委ねることには違和感があります。まず人間のほうが先に答えを出すべきでしょう。

シンギュラリティ到来に備えよ

 人間のような知能をもったAIについては実現できると考えています。技術的にできない理由が存在しないからです。シンギュラリティについては、米国の著名な発明家、レイ・カーツワイルが「2045年に到来する」と述べてから世界の注目を集めるようになりました。これについても否定する理由は存在しない、と考えています。

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