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まだまだ伸び盛りの35歳 3冠に復帰した渡辺明新棋聖

3冠復帰の渡辺明新棋聖=9日午後、新潟市の岩室温泉(植村光貴撮影)
3冠復帰の渡辺明新棋聖=9日午後、新潟市の岩室温泉(植村光貴撮影)

 「棋聖戦三度目の正直で結果(棋聖獲得)を出すことができたのはうれしい」

 平成12年、史上4人目の中学生棋士として四段プロデビュー。16年に初タイトルの竜王を20歳で獲得し、20年に初代永世竜王、29年には永世棋王の名誉をそれぞれ手にした。

 しかし、棋聖戦には縁がなかった。過去2回の挑戦は、いずれも1勝だけ。25年の第84期は羽生善治九段と3冠同士(羽生棋聖・王位・王座、渡辺竜王・棋王・王将)の激突で、「4冠を狙えるチャンス」と臨んだ。結果は完敗。以来、棋聖戦では決勝トーナメントで1回戦負けが続いた。

 一昨年度、竜王を失冠し、順位戦はA級から陥落、初めて負け越しも経験した。「こんなことは考えられなかった」。しかし、昨年度、見事に復活した。勝率8割を残し、15連勝と自身の記録を更新。順位戦も全勝でA級に復帰した。

 絶好調で迎えた今シリーズ。「頂上決戦で、先輩の意地を見せたい」と、並々ならぬ闘志で臨んだ。その言葉通り、第4局では持ち味を十分に発揮、豊島将之前棋聖の初防衛を阻んだ。

 趣味は競馬とサッカー。競馬の豊富な知識は玄人はだし。サッカーは海外観戦のほか、自らもフットサルを楽しむ。旅行も好きで、第3局の静岡県沼津市では対局翌日に沼津港を訪れ、漁港のすしを堪能した。

 3冠復帰について、「長く良い状態が続いているので結果に結びつけることができた」。まだまだ実力を伸ばしている35歳だ。(田中夕介)

 「棋譜再現」をクリックすると対局状況をご覧いただけます。

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