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教師の働き方改革に熱血“助っ人”、中学校の吹奏楽部をプロが指導、埼玉・戸田

吹奏楽部員を指導する永薗喜章さん=埼玉県戸田市の戸田中学校(岡田浩明撮影)
吹奏楽部員を指導する永薗喜章さん=埼玉県戸田市の戸田中学校(岡田浩明撮影)

 長時間労働が指摘される学校の先生たちの「働き方改革」が叫ばれ、部活動の練習時間も減る中、埼玉県戸田市は今年度から強力な“助っ人”を招いて部活の質の向上に取り組んでいる。今年度の新規事業として始めた「部活動サポート」事業。まずは、戸田市内の市立中学6校のうち4校の吹奏楽部で指揮者ら専門家5人が指導にあたり、部員も8月の大会に向けて発奮している。(岡田浩明)

 1日午後、埼玉県戸田市にある市立戸田中学校の音楽室。大宮吹奏楽団の常任指揮者、永薗喜章さんが約40人の吹奏楽部員に指示を飛ばす。「サックスとトランペット、さあ一緒にやるよ」

 しかし、うまく音が合わない。「合っているかい? もう1回、ジャンケンと一緒だよ」。繰り返して練習していると、ようやく奏でる音が調和してきた。 永薗さんは「だんだん合ってくるでしょ。隣同士、気をつかって演奏することが大事」と指摘した。

 「こういう練習を意識してやんなきゃ駄目だ。部活の練習時間が減っているんだから、感覚を研ぎ澄ましていかなければいけない。同じことを繰り返している時間がないわけだから」ともいい、集中力を高めるよう求めた。

 先生の長時間労働の是正を目指す文部科学省は、部活動について外部の指導員に任せることを提案している。これを受けて戸田中は昨年8月、部活動方針をまとめ、「平日の練習は1日2時間以内」「大きな大会前の2週間は例外。ただ週16時間を超えないよう配慮」などと細かく規定した。顧問の先生の負担を軽減するためだが、代わりに練習量が減るデメリットもある。

 このため、戸田市は短い練習量でも質を維持し、向上できるよう専門家を招くことにした。小暮孝明校長は「練習時間はこれまでに比べて7、8割ほど減っている。それでも質をキープしたい。良い指導者を呼んで、少ない時間でも効率の高い練習ができれば充実感も質もなくならない」と語れば、永薗さんも「自分たちでどうすれば上手になるか、その方法を自分たちで工夫して見つけてほしい」と力説する。

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