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【がん電話相談から】PSAが徐々に上昇、生検は必要?

 Q 68歳の男性です。平成25年に尿管結石を患い、その際に前立腺がんの腫瘍マーカー「PSA」の値が3・18でした。翌年は2・7と下がったのですが、今年2月に久しぶりに測定したところ、7・2に上昇。6月には7・4でした。直腸診は問題がなく、前立腺肥大症はありません。主治医から生検を勧められているのですが、やる必要はあるのでしょうか。

 A PSAは、前立腺の上皮細胞で造られるタンパク質です。がん細胞が造るPSAは血液中に移行するので、数値が高くなるにつれ、がんが見つかる確率が高くなります。ただ、PSAはがんだけでなく、前立腺肥大症や前立腺炎がある場合にも上昇します。相談者の場合には、肥大症はなく、PSA濃度(PSA値を前立腺体積で割ったもの)が高いと思われるため、がんのリスクが高まっているといえます。PSA倍加時間(上昇速度)もがんを疑う目安になりますが、確たるものではありません。まずは、MRI(磁気共鳴画像装置)検査を受けることをお勧めします。がんを疑う所見があれば、生検を受けるべきです。

 生検は、局所麻酔などを行い、肛門からエコーを入れて前立腺をモニターしながら、会陰部から針を挿入し、組織を採取するのが一般的です。従来の直腸から針を刺す生検より診断精度が高い一方、感染症併発のリスクは低下します。不安でしたら、病院に生検の方法を尋ねてみてはどうでしょう。

 Q PSA値は下がることもあるのでしょうか。

 A 前立腺がんでも、おとなしいタイプの低リスクがんの場合には、PSA値が低下することはよくありますが、悪性度の高いがんの場合には、上昇傾向が続くのが普通です。若はげや前立腺肥大症の治療薬である5-α還元酵素阻害薬(プロペシア、アボルブ)を内服しているとPSA値は50%前後低下するので注意が必要です。

 回答には、がん研有明病院の福井巌・がん研有明病院顧問(泌尿器科)が当たりました。カウンセラーによる「がん電話相談」(協力:がん研究会、アフラック、産経新聞社)は、03・5531・0110。月~木曜日(祝日は除く)午前11時~午後3時。相談が本欄に掲載されることがあります。

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