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清津峡渓谷トンネル アートで一新、太古の風景

トンネル終点の見晴らしスペースでは、床に張られた湧水と、ステンレスの壁に新緑の自然美が映り込む。中国の建築家マ・ヤンソン氏(MADアーキテクツ)がデザインし「トンネル・オブ・ライト」と名付けられた=新潟県十日町市
トンネル終点の見晴らしスペースでは、床に張られた湧水と、ステンレスの壁に新緑の自然美が映り込む。中国の建築家マ・ヤンソン氏(MADアーキテクツ)がデザインし「トンネル・オブ・ライト」と名付けられた=新潟県十日町市
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 ひんやりした冷気が立ち込める清津峡渓谷トンネル(新潟県十日町市)を歩く。のんびり約20分、全長750メートルの突き当たりで、異世界に迷い込んだような空間に包まれた。V字に切り立つ断崖が床に張られた水に反射し、上下が一つに見える。昨春、トンネル全体が芸術的なデザインを施され、リニューアルしたという。

 清津峡は日本三大峡谷の一つにも数えられる名勝。古くは渓谷を巡る散策道があったが、その景色の美しさと裏腹に、踏み入る旅人には険しい顔を見せた。雪崩や土砂崩れ、転落事故などが頻発。昭和63年には落石による死亡事故が起き、歩道はついに閉鎖された。

 平成8年、国立公園でもある渓谷を安全に楽しめるようにと、歩行者用の観光トンネルが誕生する。川に沿って掘削し、特徴的な岩肌が間近に迫る4つの見晴所が設置された。

 完成当初は人気を博したが近年、観光客数は激減。管理する市は昨年、3年に1度開く「大地の芸術祭」と連動する形でトンネルを“アートに”改装した。若年層や外国人客も取り込み、昨年度は前年比で3倍超の約18万3千人が訪れるなど、反響は上々だという。

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 見晴らしスペースで水鏡が演出するアート空間をひとしきり鑑賞した後は、外への開口部に歩を進める。すると視界が一気に開け、そこには太古の地球が造り出した岩壁と清流が織りなす雄大な自然の芸術が広がっていた。(写真報道局 松本健吾)

 動画は「YouTube」産経新聞チャンネルでご覧になれます。

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