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【がん電話相談から】前立腺がん治療開始のタイミングは?

 Q 59歳の男性です。4年前に前立腺がんと診断されました。腫瘍マーカー「PSA」の値が4で、がんの悪性度を示す「グリーソンスコア」は6でした。磁気共鳴画像(MRI)や直腸指診では、がんの疑いはありませんでした。治療しなくても進行するリスクは低いということで、積極的治療はせずに監視療法を続けています。3カ月ごとにPSA値を測定していますが、3~5の間を上下しています。昨年、がん進行の有無を調べるために「生検」を受けたところ、グリーソンスコアは5に下がっていました。どういったケースが、治療開始のタイミングなのでしょうか。

 A 相談者のように、触診やMRI検査でがんの疑いがなく、PSA値が10以下、グリーソンスコアが6以下の場合はリスク分類上、低リスクがんに分類されます。この場合、すぐには根治療法を行わず、経過観察を行う監視療法が推奨されています。手術や放射線治療といった根治療法を行うと、性機能障害や尿失禁、放射線性直腸・ぼうこう炎などQOL(生活の質)を下げる重大な合併症を生じるリスクがあるからです。定期検査をしっかり行い、根治の機会を逃さなければ、若い人には有用な方法です。

 監視療法では、6カ月ごとのPSA検査と1年ごとの直腸診を、そして必要であればMRI検査を行い、がんの進行を疑えば、再度、生検を行います。これらの検査でがんの増大やグリーソンスコアが7以上に上がるなど、進行の所見を認めたら治療介入を考慮します

 Q 10~15年など、長期で経過観察をするケースはありますか。

 A あります。欧米の多数例の検討によると、経過観察後に根治療法を行った人は5年で30%前後です。15年間監視療法を続けた人が55%という報告もあります。

 回答には、がん研有明病院の福井巌・がん研有明病院顧問(泌尿器科)が当たりました。カウンセラーによる「がん電話相談」(協力:がん研究会、アフラック、産経新聞社)は、03・5531・0110。月~木曜日(祝日は除く)午前11時~午後3時。相談が本欄に掲載されることがあります。

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