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【THE INTERVIEW】『がん免疫療法とは何か』 京都大高等研究院副院長・特別教授・本庶佑さん

「病気で苦しんで死ぬのではなく、『まあ、良かったな』と思って死ねる。そうしてあげるのが医療の最大の責務でしょうね」(永田直也撮影)
「病気で苦しんで死ぬのではなく、『まあ、良かったな』と思って死ねる。そうしてあげるのが医療の最大の責務でしょうね」(永田直也撮影)
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 ■研究に無意味なものなんてない

 ■生命科学の面白さと難しさ

 秋に発表されるノーベル賞。毎年のように日本出身の受賞者が生まれ、今や“風物詩”にもなってきた感はあるが、医学・生理学賞を昨年、受賞した京都大高等研究院副院長で特別教授の本庶佑さん(77)の目は冷静だ。「急に受賞者が出なくなることはないと思うが、日本人の受賞者が増えてきたとみるとすれば、引き続き増えていくかは分からないね」

 歴史的な発見にも、基礎的な研究が不可欠だ。しかし「成果」を求められるあまり、地道な研究は予算が付きにくく、敬遠される。4月に刊行した自著『がん免疫療法とは何か』は、そんな現状に警鐘を鳴らしている。

 「特にライフサイエンス(生命科学)の分野は基礎研究が重要だが、最初のシーズ(種)の発見から応用まで、何十年とかかることもある。すぐ『応用だ』といっては駄目なのです」

 何が「成果」に結びつくか分からない。生命科学には特有の面白さとともに難しさがあることは、《様々な基礎実験のなかから、長い時間を経て臨床応用につながる結果が生まれてくることもある》という一文からもうかがえる。

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