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【高見国生の認知症と歩む】(18)ひ孫を注意し追いかける

 認知症と診断され、介護保険で「要支援1」の認定を受けている祖母(84)のことで、孫のA子さんが悩んでいます。

 すぐ近くに祖父と2人で暮らしている祖母はいつもフラフラと外を歩いていて、A子さんの小学生の子供(ひ孫)が学校から帰ってくるのを見つけると、「ふざけながら歩いちゃいかん」などと、することなすことに注意をし、逃げても追いかけ回すそうです。それは、他の子供にも及び、みんなに嫌がられている、というのです。

 A子さんはそんなとき、「おばあちゃんには関係ないでしょ。放っておいてっ!」とつい怒鳴ってしまうそうです。それは、近所の人にも迷惑がられているし、そのうちわが子がいじめられないかと心配するからです。どうしても直らないときは、転居するしかないかと思いつめています。

 祖母はなぜ子供たちに注意ばかりするのでしょう。私は、ひ孫がかわいくて仕方がないのだろうと思います。だから、ケガをしてほしくないという一心で、気がついたことは注意をする。ひ孫の友達にも声をかけるのではないでしょうか。

 その祖母が、これもかわいい孫から「関係ないでしょ」と突き放されたら、悲しみと怒りでムキになってさらに言うのではないでしょうか。

 実はA子さんも、そうではないかなとも思っているそうです。そこで私はA子さんに、「それなら今度は、『ありがとう。ほんとにそうだね。子供に言って聞かせるね』と言ってみてください」と伝えました。A子さんは「感情を抑えるのが難しいけど、気持ちを切り替えてそう言ってみます」と言いました。しばらくそのような対応を続けることで、きっと、祖母の気持ちも治まることでしょう。=次回は7月12日に掲載

【プロフィル】高見国生(たかみ・くにお) 認知症の養母を介護し、昭和55年に「認知症の人と家族の会」を設立。平成29年まで代表を続け、現在は顧問。同会は全国に支部があり、会員数約1万1千人。

 「認知症の人と家族の会」電話相談 平日午前10時~午後3時、0120・294・456

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