PR

ライフ ライフ

大阪の下町が悲鳴 インバウンド急増が生む観光公害

外国人客らが散策を楽しむ大阪・中崎地区の路地裏。勝手に店内の写真を撮るなどの迷惑行為も急増しているという=6月、大阪市北区
外国人客らが散策を楽しむ大阪・中崎地区の路地裏。勝手に店内の写真を撮るなどの迷惑行為も急増しているという=6月、大阪市北区

 訪日外国人(インバウンド)で活況を呈する大阪の都心部。「爆買い」に象徴される一時の喧噪(けんそう)も落ち着きを見せ、最近はキタやミナミといった繁華街からは少し離れた、“ウラ感”のあるスポットにも注目が集まっている。一昔前の下町の雰囲気を今にとどめる大阪市北区の中崎地区もその一つで、外国人に人気のエリアとなっているが、古くからの住民は急速な観光地化に困惑。撮影トラブルやごみの放置などが問題になっているという。(井上浩平)

昭和レトロ

 「目の前の道が『カフェ通り』だと、外国人観光客から教えられた。何十年も住んでいるのに知らなかった」。中崎地区で駄菓子店を営む男性(89)が戸惑い気味に打ち明ける。

 大阪メトロ中崎町駅周辺の同地区は繁華街の梅田から徒歩で10分ほどの距離。先の大戦でも大きな被害を免れ、都心部にありながら昔ながらの民家や長屋がひしめいている。路地の入り組んだ街並みは昭和の薫りを漂わせ、「昭和レトロ」の看板を掲げる店もある。

 地元住人らによると、2000年代に入ってから、若者らが空き家を改装し、おしゃれなカフェや雑貨店を開くようになった。長屋の合間にこうした店舗が存在することで、この街特有の景観が生まれ、知る人ぞ知る“ウラ感”が醸し出されることになった。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ