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【がん電話相談から】膵臓がんの腫瘍マーカーが上昇、再発は?

 Q 70歳の男性です。4年前、腫瘍マーカーの「CA19-9」の上昇を契機に膵臓(すいぞう)がんが見つかり手術を受けました。手術後に補助化学療法として抗がん剤ティーエスワンを半年服用した後、現在は定期検査を受けていますが、最近になり、またCA19-9が30、50、60、80と少しずつ上がり始めてきました。コンピューター断層撮影(CT)検査では再発は見られず、主治医からもCA19-9ががん以外で上がることもあるとの説明を受けていますが、再発なのでしょうか?

 A 膵臓がんは術後の再発率が高いがんなので、腫瘍マーカーが徐々に上昇してきた場合には、再発の可能性を第一に考えなければなりません。CTをはじめとした各種画像でも小さな再発は捉えられないこともあり、再発所見がなくても安心はできません。

 また、CA19-9は、膵臓がんや胆道がんで上がりやすい腫瘍マーカーであると同時に、大腸がん、肺がん、乳がんなどでも上がることがあります。たしかにがん以外でも、胆管炎や膵炎、糖尿病、一部の薬剤などでも上がることが知られており、原因が特定できないこともしばしばあります。つまり、画像に写らない膵臓がん再発の可能性、他のがんの可能性、がんとは関係ない可能性のいずれもあり得て、そのうちのどれなのか断定することは困難です。さらに腫瘍マーカーが上昇し続けるようであれば、改めて画像検査を受けることをお勧めします。

 多くのがん転移はCTで診断しますが、肝臓への転移に限ってはMRIの精度も高く、CTで見つからないような転移が、陽電子放射断層撮影とコンピューター断層撮影が同時にできる「PET-CT」で見つかることもあります。再発がんに対しては手術ではなく長期の抗がん剤治療を行うことが一般的ですが、検査のタイミングと、再発していた場合の治療開始時期については、主治医とご相談ください。

                   ◇

 回答には、がん研有明病院の笹平直樹消化器内科肝・胆・膵内科部長が当たりました。カウンセラーによる「がん電話相談」(協力:がん研究会、アフラック、産経新聞社)は、03・5531・0110。月~木曜日(祝日は除く)午前11時~午後3時。相談が本欄に掲載されることがあります。

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